鉢植えカンキツ・レモン【植え付け~初収穫まで編】

yakumokaju

この記事を見れば、鉢植えカンキツ・レモン栽培の始め方・収穫までの道のりがイメージできるはず!!

まずはカンキツ・レモンについてざっくり知りたいって人は↓↓記事を見てみてね!

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植え付け

植え付け時期は春植えがおススメです。

※地域にもよりますが、3月中旬~4月上旬ごろです。

植え付け適期前の冬季にポット苗木を調達した場合は、

ポットのまま培養土の入った鉢へ仮植えしておくと、比較的安全に越冬させることができます。

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ポット苗木の越冬にも「二重鉢」
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①二重鉢からポット苗木を取り出します。

ポット鉢から苗木を取り出し、ポットの形に整形されている植穴へ苗木を植え戻します。

そのままでは苗木が大きすぎるため、苗木を切り返えせば、植え付け作業完了です。

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鉢植えカンキツ・レモン 植え付け作業
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栽培の様子

栽培は害虫との戦いでもあります。

栽培管理の前に、気を付けたい害虫を確認しましょう。

葉っぱを食べつくす怖いやつ
カンキツ・レモン 気を付けたい害虫①「アゲハ蝶の幼虫」
カンキツ・レモン 気を付けたい害虫①「アゲハ蝶の幼虫」
気が付いたら葉っぱに潜む、怖いやつ
カンキツ・レモン 気を付けたい害虫②「ミカンハモグリガ(エカキムシ)」
カンキツ・レモン 気を付けたい害虫②「ミカンハモグリガ(エカキムシ)」
驚異的な増殖力!なめてかかるとダメになる
カンキツ・レモン 気を付けたい害虫③「ハダニ」
カンキツ・レモン 気を付けたい害虫③「ハダニ」

①開花

カンキツ・レモンはとても可憐な白い花が咲くよ。見た目も美しいし、香りもとても爽やか。

1本あるだけでベランダやお庭が華やかになるね。

②摘果

開花後しばらくすると、果実が着き始めるね。

カンキツ・レモンには生理落果と呼ばれる現象があるから、生理落果が落ち着いてから摘果を行う方が無難なんだけど・・・

鉢植えカンキツ・レモンでは養分の浪費を可能な限り抑えたいから、幼果の段階で見込みのない果実は間引いてしまおう。↓みたいなやつ!

③夏枝・秋枝管理

摘果が終わったらあとは枝管理!

カンキツ・レモンには「春枝」・「夏枝」・「秋枝」の3種類があるんだ。

特に大切にしたいのは「春枝」だよ!

カンキツ・レモンには「春枝」・「夏枝」・「秋枝」の3種類があります。

特に大切にしたいのは「春枝」です。

①春枝:4月~5月に伸びる枝。

充実した枝になりやすく果実もなりやすい。優先的に残したい枝。

②夏枝:6月~7月に伸びる枝。 樹形を乱しやすい。

徒長しやすく、充実した枝になりにくい(果実のなり枝になりにくい)

ミカンハモグリガの被害も受けやすいため、優先して切り取る。

③秋枝:9月に伸びる枝。 樹形を乱しやすい。

気温が下がり始める時期に発生するため、充実した枝になりにくい(果実のなり枝になりにくい)

夏枝と同じく、ミカンハモグリガの被害を受けやすいため、優先して切り取る。

基本的に夏・秋枝は切除するよ。

夏枝・秋枝は樹形を乱しやすく、果実のなり枝にもなりにくいため、発生したら切除していきましょう。

夏枝・秋枝をそのままにしておくと、養分の浪費につながります。

夏枝・秋枝をしっかり管理することで、来春に充実した春枝が出てくるよう促します。

明確に「この時期」というのは、言いにくいですが、

ざっくりこんな感じです。

作業時期:9月中下旬~10月上旬

秋枝が発生する9月までまってから、樹形を乱す夏・秋枝を切除する。

作業自体はとてもシンプル! 

樹形を乱す夏枝・秋枝を切除!

かなりすっきりしたね!

作業前後を見比べると夏枝・秋枝が樹形を乱しやすい」ってことがイメージしやすいんじゃないかな?

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品種によっては枝にとげが発生していることもあるね。

危ないから見つけ次第、取ってしまおう!

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秋になると、だいぶカンキツ・レモンらしくなってくるね。

④収穫前の様子

冬が近づくにつれ果実が少しずつ色づいてくるよ。

収穫が待ち遠しいね!

⑤収穫

やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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