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鉢植えブドウ(あんどん仕立て)せん定ガイド

yakumokaju

今回は「鉢植えブドウ(あんどん仕立て)のせん定」について語っていくよ。

鉢植えブドウ栽培(あんどん仕立て)のまとめ記事は↓の記事を見てみてね。

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鉢植えブドウ栽培 あんどん仕立て【仕立て方ガイド】
鉢植えブドウ栽培 あんどん仕立て【仕立て方ガイド】

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

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せん定の時期と目的

■時期:12月下旬~3月上旬

落葉直後のせん定はおススメしません。

葉で作られた養分は貯蔵養分として幹・根に蓄えられますが、養分移動には1か月程度必要です。

木の状態に合わせて12月下旬~3月上旬に行うのがよいでしょう。

寒い地域では低温による枝の枯れこみが心配されるため、厳寒期以降~3月上旬にせん定を行うのがおススメです。

■目的樹形の維持(骨格から発生した枝の整理)

「あんどん仕立て」のせん定の主な目的は「樹形の維持」!

今年発生した枝をそのまま残しておくと、翌年に枝が込み合うから、しっかりせん定していくよ。

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ブドウの着果習性

果樹栽培は「いかにして高品質の果実を安定して収穫するかどうか」を最大目標とします。

そのためには、果実がどのように着くのかを知る必要があります。

ブドウの着果習性は下記の通りです。

基本的にその年に伸びた枝に花房がつく。

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あんどん仕立て せん定手順

樹形完成後のあんどん仕立てのせん定はとてもシンプルです。

骨格から発生した枝を1~2芽残しで犠牲芽せん定

あんどん仕立てにも色々な流派があるから他にも方法はあるけれど、僕のおススメするあんどん仕立てでは基本的にこれだけ!

①せん定前

②今年発生した枝を1~2芽残しでせん定

(↓の写真は2芽残しの場合)

後はこれを繰り返していけば・・・

これにてせん定完了!

あんどん仕立ては植え付け2年目には樹形が完成するから、

そのあとのせん定は毎年この繰り返しで基本的にOK!

もし巻きひげが残っていた場合は取り除いてしまおう。

残しておくと、病原菌の越冬源になるよ。

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せん定のポイント

ポイント

枝は犠牲芽せん定

犠牲芽せん定とすることで、残しておいた芽の枯れこみを抑えることができます。

残したい芽の1つ先の芽の位置でハサミを入れる(芽ごと切るので、一つ先の芽を犠牲にする)から、犠牲芽せん定と呼ばれます。

この第2芽まで残す場合、
次の第3芽の節部分にハサミを入れる。

こうすることで、切り口からの乾燥による目の枯れこみを抑えることができる。

左)犠牲芽せん定の切り口断面 右)通常せん定の切り口断面
ポイント

残す芽の数は? 1芽?2芽?

今年と同じ枝数としたい場合は1芽残し。

枝数を増やしたい場合、発芽するか不安な場合は2芽残し。

おススメのせん定バサミについても紹介しておくね!

「女性は小さめのNO.101」

「男性は通常サイズのNO.103」がおススメ。

ということで今回は「鉢植えブドウ(あんどん仕立て) せん定」についてご紹介しました。

これにて鉢植えブドウ(あんどん仕立て)シリーズは終了!

ブドウ栽培ガイド

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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