ナシは「鼻を抜ける芳香」「みずみずしさと糖度のバランス」が特徴です。
食味の良さからとても人気のある品目です。
お家でもナシ栽培は可能だよ!
品目一覧はこの記事をチェック。
より詳しく知りたい場合はこちらの本もおススメ!
どちらかというと農家さん向けの本なので、さらに栽培技術を高めたい人向け!
ナシ栽培の難易度や栽培概要はざっくりこんな感じ!
栽培難易度:■■■■□(難しい)
収穫時期:8月~11月
※品種による
収穫までの必要年数(鉢植え):3~4年
収穫までの必要年数(地植え):3~4年
おすすめ品種:なるみ
栽培適地:東北地方以南
1品種でなるか:△(基本的に受粉樹が必要)
おススメ仕立て方:エスパリエ仕立て(鉢植え)
個人的には「なるみ」を「鉢植え栽培」で「エスパリエ仕立て」にするのがいいかな?って思ってるよ。
「なるみ」なら受粉樹もいらないし、1本で収穫できるよ!
①子供から人気が高い!
②果樹栽培のステップアップに!
おススメポイント① 子供からの人気が高い!
これはけっこう大事だね。
「自分が栽培した果物を家族が喜んで食べてくれる」のは嬉しいもん。
それが子供ならなおさらかな!
(ナシとリンゴどっちがお好き?)
おススメポイント② 果樹栽培のステップアップに!
これはどういうこと?
ナシ栽培をつうじて果樹栽培の基本的な考え方が身につくからかな。
家庭果樹として人気の高い「カキ」や「イチジク」はほとんど手をかけなくても、収穫まで楽しめたりするんだけど、果樹栽培は「手をかけないと良いものが収穫できない」というのが基本なんだ。
ナシはある程度手をかけないと収穫も難しいからステップアップにいいのかな?て思ってるよ。果樹栽培のステップアップを目指すのなら、一度チャレンジしてみると面白いかも!
①病害虫の発生が多い
②基本的に受粉樹が必要
注意ポイント① 病害虫の発生が多い
ナシを露地(雨ざらし)で栽培すると病害虫の発生がひどいよ。
特に病気は頻発するね。
この点が栽培難易度を上げているかな。
でも大丈夫! おススメの対策があるよ!
鉢植え・プランター栽培 & 雨よけ栽培
果樹の病気は雨で伝播するものが多いから、雨に当たらないように栽培すれば病気のリスクはグッと減らすことができるよ!
鉢植え栽培なら軒下など雨が当たりにくい場所でも栽培しやすいね。
ただし!「赤星病」だけは別!
赤星病に注意!!
周辺地域に「ビャクシン類」が植わっている場合は「赤星病」が多発します。
ナシの産地では「ビャクシン類」を植えることを禁止している地域もあるほどです。
周辺に「ビャクシン類」が植わっていると、いくら注意して栽培していても「赤星病の胞子が飛んできます」
結果、赤星病が蔓延し栽培どころではありません。
ナシ栽培の時は注意しましょう!
注意ポイント② 基本的に受粉樹が必要
これも意外と困る注意ポイントだよ。
ナシは基本的に同じ品種同士では受粉しないんだ。
つまり、違う品種同士で授粉させてあげないと結実が安定しないってこと。
しかも、品種同士で受粉の相性があるから、組み合わせも気にしなくちゃいけないし・・・
やっぱりお家でナシ栽培は難しいんじゃ・・・
一番最初に「なるみ」という品種をおススメしたのを覚えてない?
「なるみ」をおススメした理由は「授粉樹不要・人工授粉不要」
要は1本で結実するナシなんだ。
しかも美味しい!
というわけで、次はおススメ品種「なるみ」について少し詳しく紹介するよ!
- なるみ
①なるみ
おススメする理由は物凄いシンプル!
「1本でなる」これにつきるよ。
初めて果樹栽培をする時に恐らく一番悩むのが仕立て方です。
果樹栽培では着果習性を利用しながら品目ごとに仕立て方を変えていきます。
ナシは数ある果樹品目の中でも仕立て方が難しい品目なんだ。
しかも、色々な流派があって情報量が多いから、技術習得まで長い年月が必要だよ。
どうすれば。。。
お家で栽培する場合は
「栽培管理のしやすさ」・「樹形のイメージがしやすい」
ことから
エスパリエ仕立て
一択なんじゃないかと思っているよ。
栽培実証中だから、確証はないけどまぁ大丈夫じゃないかな。
※こんなイメージです。Google画像検索で「リンゴ エスパリエ」と検索するとイメージしやすいかもしれません。
【エスパリエ仕立て イメージイラスト】
【リンゴ エスパリエ仕立て(植え付け3年目)】
「エスパリエ仕立て」は骨格となる枝を水平に伸ばし、平面的に栽培していきます。
樹形のイメージがしやすいことが特徴です。
樹形の完成形がイメージできないと、どうやって仕立てていいか分かりません。
これが果樹栽培初心者には非常につらいのです。
完成形がイメージしやすく、おしゃれな「エスパリエ仕立て」
これがナシでも適用可能であれば、栽培の敷居がグッと下がります。
本当は「ジョイント仕立て」も紹介したいんだけど、
「ジョイント仕立て」は特許料を払わないといけないから、家庭果樹ではあまり現実的じゃないかなぁ
特許料を払わないといけない栽培方法なんてあるん!?
あるよ。
栽培方法はそれ自体に価値があるんだ。
開発までに何年も何年もかかって出来上がる技術だからね。
そこにはたくさんの労力が注ぎ込まれているし。
ちなみに「ジョイント仕立て」は神奈川県が開発した技術なんだけど、生産農家であれば特許料を払ってでも導入すべき技術だと思うな。
それぐらいすごい仕立て方なんだ!
なるほど。
品種以外に栽培技術も財産ってわけやな。
そういうこと!
今回は個別品目紹介:ナシ
ということでナシ栽培を始める前の概要についてさらっとお話ししました!
ナシ栽培のまとめはこの記事をチェック。
品目一覧はこの記事をチェック!