病害虫抵抗性UP!【カルシウム葉面散布】

yakumokaju

今回は「カルシウム葉面散布」について、おっちゃんとの雑談スタイルで語っていくよ!

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カルシウム(Ca)について

カルシウムは肥料の5大要素(N・P・K・Ca・Mg)の1つです。

肥料としては一般に「石灰」と呼ばれます。

カルシウムの主要な働きは下記の2つです。

  1. 細胞膜・細胞壁の構造を安定させる(病害虫抵抗性を高める)
  2. 細胞間の情報伝達

カルシウムの葉面散布で期待する効果は

①細胞膜・細胞壁の構造を安定させる(病害虫抵抗性を高める)

これだね。

ということで、

この章ではカルシウムの働き「病害虫抵抗性を高める」について見ていこう!

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

カルシウム資材の石灰には、土壌改良材としての働きもあるな。

カルシウムについては↓で詳しく紹介しとるで。

植物にとってのカルシウムについて
病害虫抵抗性を高める【カルシウムについて】
病害虫抵抗性を高める【カルシウムについて】

細胞膜・細胞壁の構造を安定させる(病害虫抵抗性を高める)

カルシウム(Ca)は細胞膜の構造安定化を担っているよ。

さらに、ペクチンと呼ばれる多糖類と結びつき、細胞壁をつなぎ合わせる「のり」のような役割も果たすんだ。

ざっくりいうと、

カルシウム(Ca)は細胞膜・細胞壁の強度を高め、病害虫への抵抗性を高めているってこと!

人間にとってカルシウムは骨や歯といった骨格維持の役割を担っているよね。植物にとってもカルシウムはそれと似たような役割をもっているってことだね

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カルシウムの葉面散布

葉面散布とは

葉っぱに養分が含まれた溶液を散布し、吸収させる施肥の方法です。

●即効性があること。

●根が弱っている状態でも栄養補給を行うことが可能であること。

から、スポットで肥料を効かせたいときによく用いられます。

葉面散布は植物にとっての点滴みたいなもの。

①即効性がある

②土壌散布しないため、土壌pHの変化を気にしなくていい

から、スポットで使っていくのもありだね!

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

カルシウムは植物体内をほとんど移動せん。

葉面散布では散布した枝・葉にしかカルシウムは吸収されんから、基本は土壌(根っこ)からの吸収であることは忘れんようにな!

メモ

カルシウムは成長調整剤?

カルシウムの葉面散布によって、成長調整作用が認められる例が広く観察されています。

カルシウム葉面散布によって、観察される成長調整効果は大きく↓の2つです。

  1. 果実成熟の抑制(果実老化の抑制)
  2. 伸長・肥大の抑制

①果実成熟の抑制(果実老化の抑制)については、

カルシウムが果実の呼吸やエチレン生成を抑制する。可能性が示唆されているんだ。

モモの貯蔵性改善にすでに活用され始めているね。

※エチレン:熟成・老化する際に放出する植物ホルモン

②伸長・肥大の抑制については、

果実というよりも枝の伸長抑制の方が一般的かな。

カルシウム葉面散布を継続した木では枝の節間が短くなり、枝の伸長が緩やかになる(樹勢が落ち着いた)現象が起こるんだ。

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おススメの葉面散布剤

果樹栽培でおススメのカルシウム葉面散布剤は2つ!

①葉面散布肥料「メリット」と混用できる「カルタス」

葉面散布肥料の定番商品「メリット」と混用使用できるのがポイント!

メリットと混用使用すれば、果実品質を高めつつ、病害虫への抵抗性増加も期待できるね。

②ほとんどの農薬と混用使用できる「ダーウィンFC」

ほとんどの農薬と混用使用できるから、日々の薬剤散布にカルシウム葉面散布をプラスできるね。

果樹栽培に迷ったらこれ!

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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