樹形の乱れた木の仕立て直しについて
yakumokaju
やくも果樹研究所

今回は鉢植え果樹栽培のちょっとした裏技・小技「二重鉢」について語っていくよ!
その名のとおり、鉢を二重にすること。
鉢の組み合わせは、実際に植え付けている鉢よりも2周りほど大きい鉢を用意する。
※植物が8号鉢に植わっているならば、大きい鉢は10号鉢を用意する。

鉢と鉢の間に軽石などの詰め物をすることが多いね。

①鉢内部が高温になりすぎるのを防ぐ
②鉢内部が低温になりすぎるのを防ぐ

個人的には「鉢内部が高温になりすぎるのを防ぐ」
これが一番のメリット!

なんで?

鉢植え果樹栽培の失敗理由で意外と多いのが、
「夏の高温・直射日光で鉢内部が高温になり、根痛みする」ことなんだ。
最悪、木を枯らすこともあるよ。

なるほど・・・
①夏の高温対策の場合



手順①
用意した大きいサイズの鉢底に鉢底石を軽く敷きます。

手順②
鉢を二重にし、鉢と鉢のすき間に緩衝材(鉢底石など)を詰めていきます。

完成!
夏の強い日差しから鉢を守ることができます。

①冬の寒さ対策の場合

手順①
植木鉢にプチプチをしっかり巻き付け固定します。



手順②
1~2周り大きめの植木鉢に重ねる。

完成!
冬の寒さによる根痛みを抑えることができます。


ポット苗木の越冬にも二重鉢は役立つよ。


ということで今回は鉢植え果樹のちょっとした裏技・小技「二重鉢」についてご紹介しました。