今回は「接ぎ木(切り接ぎ)について」
キウイを例にざっくり語っていくよ
接ぎ木とは?
接ぎ木とは枝や芽などを切り取って別の個体に接ぐことです。
つまり、異なる個体同士を1個体にすることです。
接ぐ方を「穂木」、接がれる方を「台木」と言います。
接ぎ木は次のような目的で行います。
①樹勢や樹形を調整したり、結果年齢を早くする。
②抵抗性台木の利用によって耐寒性・耐暑性・耐湿性を向上させる。
③抵抗性台木の利用によって根に寄生する病害虫被害を避ける。
④矮性台木の利用によって小さいコンパクトな樹に仕上げる。
⑤高接ぎ更新によって短期間で品種の更新・樹の若返りを行う。
⑥穂木個体の増殖
⑦1本の木で複数品種を栽培する。
接ぎ木の手順(キウイを例に)
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形成層(淡い緑色の部分)が台木・穂木で重なり合うように位置を調整します。
なぜかというと、形成層からカルス(人間でいうカサブタのようなもの)が発生します。
そして、カルス同士が融合することで台木と穂木は結合します。
つまり、形成層が重なり合わないと接ぎ木は成功しません。
穂木・台木の切り口断面は「必ず」挿し木直前に調整しましょう!
接ぎ木は穂木・台木の切り口鮮度がとにかく大切!
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作業内容はこんな感じ。
「接ぎ木は難しい」っていうイメージがあるけど、それは情報が少ないだけ!
やってみると意外とうまくいくと思うよ。
それに、失敗しても経験値はたまるから!
接ぎ木(切り接ぎ)の作業時期
品目によって異なります。
また栽培地域によっても異なります。
一般に樹液の流れが止まっている3月~4月上旬が適期とされます。
※キウイの場合1月~2月です。
接ぎ木してみたい品種の作業適期を事前にチェックした方が安心!
家庭果樹における接ぎ木の意義
冒頭で接ぎ木の目的を7つご紹介しました。
その多くは農家さん目線です。
お家での果樹栽培における接ぎ木の意義はほぼ1つです。
1本の木で複数品種を栽培する。
接ぎ木は様々な品目に応用可能です。
接ぎ木を活用すれば、枝ごとに品種を変えることも理屈上可能です。
1本の木で複数品種を栽培することを勝手に「カクテル果樹」と読んでいるよ。
自分だけの「カクテル果樹」を作ってみるのも面白いかも!
●「接ぎ木とは」異なる個体同士を1個体にする技術。
●家庭果樹のおける主目的は1本の木で複数品種を栽培すること。
●チャレンジしてみることが大切。やってみないと上手くならない。
ざっくりこんな感じ!!
今回は「接ぎ木(切り接ぎ)」についてざっくりご紹介しました!
自分だけの「カクテル果樹」をぜひ作ってみてください。