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パイナップル再生栽培【栽培ガイド】

yakumokaju

動画でも栽培の様子をまとめています。動画の方が分かりやすいかもしれません。

再生栽培とは

野菜の根っこやヘタなど調理の時に捨ててしまう部分から発根させ、再度栽培・収穫する栽培方法です。リボーンベジタブル(リボべジ)とも呼ばれます。

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まずはパイナップルを買ってこよう

クラウンからの発根~植え付け

パイナップルの再生栽培を始めるために、まずはパイナップルを買ってきましょう。

作業時期は初夏~夏がおススメです。

秋や冬でも成功するかもしれませんが、難易度は上がると思いますので、おススメしません。

まずは再生栽培のための部位を回収!

1-1:クラウンをねじ切り、水に浸ける

包丁でクラウンをカットすると、果肉が多く残ります。

果肉が多くついたクラウンを水に浸けると、水が腐敗しやすいため、クラウンは手でねじ切ります。

ねじ切ったクラウンの根元部分だけ水に浸かるようにセットします。

セットできたら、窓辺など光が優しく当たる場所で管理しましょう。

しばらくすると、根っこが伸びてきます。

水は数日に1回は交換しましょう。

クラウンから発根したら、いよいよ植え付け!

1-2:クラウンを植木鉢に植えつけよう!

根っこがある程度成長したら、植木鉢に植えつけましょう。

培養土は水はけのよいものを使用します。

※今回はバラの土が余っていたので、バラの土を使用します。

パイナップルは想像以上に大きくため、10号鉢以上のサイズに植え付けるのをおススメします。

(写真のパイナップルも鉢が小さかったため、2年目に植え替えています)

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寒さ対策が管理の要!

植え付け後の栽培管理

植え付け後も特別な栽培管理はありません。

土が乾いたら水やりを行い、定期的に追肥を行う。基本はこれだけです。

(肥料は3か月周期で緩効性肥料をあげていけばOKです。)

パイナップル栽培の「唯一と言ってもよい関門は越冬(冬の寒さ対策)となります。

パイナップルは寒さに弱いです。

最低気温が10℃を下回るようになったら、屋内に避難しましょう。

日中は日光が当たるようにカーテンの窓側。夜はカーテンの部屋側に置くとGoodです。

パイナップルの耐寒性は5℃前後とされます。

それ以上の冷気に当たると、結実まで長い期間が必要になったり、枯れてしまいます。

越冬後は葉っぱの色も薄くなり、元気がなさそうに見えますが、しばらくすると復活してきます。

パイナップル再生栽培は、順調に進んでも収穫まで2~3年程度かかります。気長にやっていきましょう。

最低気温が10℃を下回るようになったら、1年目の越冬と同じように屋内避難しましょう。

パイナップルの葉っぱは先端が鋭くとがっています。危ないと感じたらハサミでカットしましょう。

特にお子さんがいらっしゃるご家庭は要注意です。

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2~3年栽培すれば、いよいよ収穫年!

収穫年の果実の様子

パイナップルの花

植え付け3年目ごろになると春先に花が咲きます。

ここまでくれば、収穫まであと少しです。

見本育成したパイナップルはクラウンが複数付いてる異形果でした・・・

果実がきれいに色づき、パイナップルの豊潤な香りがしてきたら収穫適期です。

この果実は完熟を狙いすぎて、ちょっと熟させ過ぎてしまいましたが、熟しすぎていると思っていた変色箇所の方が甘くて美味でした。

こういったことも栽培の醍醐味ですね。

少し根気がいりますが、一回チャレンジしてみると面白いかもしれません。

ぜひ!

やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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