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鉢植え果樹 植木鉢について

yakumokaju

今回は鉢植え果樹栽培の必須アイテム「植木鉢」について語っていくよ!

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植木鉢の大きさ

植木鉢の大きさは1号、2号・・・といった具合に「号」という単位でサイズを表現することが多いね。

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

それはよく聞くけど、具体的に「1号」ってどのくらいの大きさなん?

号数は「植木鉢上部の直径で決まるよ」

「1号=3㎝」

つまり、10号鉢であれば鉢上部の直径が30㎝ということ!

号数ごとに入る土の量がだいたい決まっているよ。

ポイント

鉢植え果樹の場合、10号鉢が一つの基準。

10号鉢で栽培を始め、木を大きくしたくなった場合は、少しずつ大型の植木鉢へ移行していくと失敗しにくい。

注意点

いきなり、大きな鉢で栽培するのはおススメしません。

水やり後に鉢内部が乾きにくく、多湿状態となりやすいため、成長が悪くなりやすいためです。

10号鉢で栽培したモモ
10号鉢で栽培したカキ

鉢増ししてさらに大きく栽培したのがこちら

まずは無難に10号鉢からのスタートをおススメするよ!

大きくしたくなったら、植え替え適期に鉢増しを行って、少しずつ大きくしていこう!

鉢増しについて詳しくはこちら
鉢植え・プランター果樹 必須作業「鉢増し・根切り」について
鉢植え・プランター果樹 必須作業「鉢増し・根切り」について

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植木鉢の素材

一口に植木鉢といっても色々な素材があるね。

それぞれに特徴があるよ。

①プラスチック鉢

割れにくく、軽いため扱いやすい。

スリットを入れて排水性を向上させたスリット鉢もある。

プラスチック鉢の良いところ

・軽い

・水持ちがよい

・サイズ、形が豊富

プラスチック鉢の悪いところ

・水持ちがいい反面、通気性が悪い。

・夏場は鉢内部が高温になりやすく、根が傷むことがある。

スリット鉢について

・サイドにスリットが入っているため、水はけがよい。

・根が巻きにくい構造のため、自然環境に近い根の生育が期待できる。

・土が鉢から流れやすいため、敷皿を敷くとGOOD

プラスチック鉢で栽培したブドウ

②素焼き・テラコッタ鉢

素焼き鉢は粘土を焼いてつくられる。

表面全体が気孔質で鉢自体に小さな穴が開いているため、排水性と通気性に優れる。

テラコッタは本来イタリアで作られた素焼き鉢のことを指す。

現在では「洋風デザインの素焼き鉢」を総称してテラコッタと呼ぶことが多い。

素焼き・テラコッタ鉢の良いところ

・排水性と通気性に優れ、根腐れしにくい

・鉢内の気温が上がりすぎない

素焼き・テラコッタ鉢の悪いところ

・重たい

・衝撃に弱く、割れやすい

テラコッタ鉢
素焼き鉢
テラコッタ鉢でコンパクトに栽培したレモン

③木製容器

見た目が自然で美しい・通気性・吸水性も良い。

ただし、「腐りやすい」という致命傷がある。

防腐処理・プラスチック底のものがおススメ。

木製容器の良いところ

・通気性・吸湿性が安定している

・鉢内の気温が上がりすぎない

木製容器の悪いところ

・腐りやすいため、雨が当たりにくい場所に設置したほうが無難

④陶器鉢

色や形に種類が豊富でおしゃれなものが多い。

表面に塗装したものや釉薬を塗ってから焼いた鉢は通気性が悪い。

陶器のため衝撃にも弱い。

陶器鉢の良いところ

・色や形の種類が豊富。

一点物も多いためお気に入りの鉢を見つける楽しみがある。

陶器鉢の悪いところ

・重たい

・衝撃に弱く、割れやすい

・高価なものも多い

・通気性・排水性が悪い

鉢植え果樹であれば「プラスチックのスリット鉢」がおススメ。

スリット鉢であればプラスチック鉢の弱点「通気性が悪い」もカバーできるし、夏の高温は「二重鉢」や「アルミホイル」で対策できるからね。

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植木鉢以外の容器

植木鉢以外にもプランターやコンテナなんてのもあるね。

イチジクのプランター栽培

「一文字仕立て」や「エスパリエ仕立て」といった平面的な仕立て方をする場合、プランターもおススメ!

それにプランターなら根切りもしやすいしね!

根切りについて詳しくはこちら
鉢植え・プランター果樹 必須作業「鉢増し・根切り」について
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ということで、今回は鉢植え果樹栽培の必須アイテム「植木鉢」についてお話ししました。

果樹栽培に迷ったらこれ!

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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