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果樹棚の棚線張り

yakumokaju

ブドウやキウイといった、つる性の果樹は基本的に棚に枝を這わせながら栽培します。

その他、品目問わず【枝を水平に誘引したいとき】・【樹形を思い通りに仕立てたいとき】にも、果樹棚は活用されます。

魅力いっぱいの果樹棚ですが、棚を活用するには棚線を張る必要があります。

この「棚線を張る作業」が曲者。

作業をしたことがない方にはなじみがなく、どうしていいか分からないかもしれません。

そこで、果樹棚の棚線の張り方を簡単にまとめました。

少しでもお家での果樹栽培のお役に立てば幸いです。

  1. 準備するもの
  2. 棚線の張り方
  3. 棚線の張り方2

動画でも紹介しています。

作業の雰囲気は動画の方が分かりやすいかもしれません。

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準備するもの

1:張線器

棚線を素手で張るのはNGです。

張った当初は「上手くいった」と思っても、「時間がたつとゆるんだり」・「枝の重さに耐えきれず、ずれ落ちてきたり」

結局、役に立たないことがほとんどです。

※素手で張った棚線は張力が弱いためです。

張線器:果樹用シメール3型 K3

【果樹用シメール3型 K3】は2022年に廃盤。

後継機が【シメールNeo 果樹用セット3型 Z3N-K】です。

2:棚線

【被膜鉄線】・【樹脂線】

がありますが、個人的には樹脂線がおススメです。

「軽い」・「扱いやすい」ためです。

棚線にはいろいろな太さがありますが、#10~#14くらいがちょうどよいと思います。

※#10が個人的におススメです。

樹脂線:エクセル線
(これは14号) 10号がおススメ

エクセル線は10号がおススメです。

アマゾンなどで販売していなかったため、上のリンクは参考として載せておきます。

ホームセンターで取り寄せてもらえば手に入ると思います。

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棚線の張り方

動画の方が作業の雰囲気は分かりやすいかと思います。

詳しい作業風景は動画をご覧ください。

まずは、棚線を張りたい箇所に棚線を結ぶ。
結び方については、動画を見てもらうとイメージしやすいです。
次に反対側。
張線器の付属ワイヤーで、支柱と張線器を固定します。
張線器のクランパー(黒い金属部分)で棚線を挟み込みます。

クランパー部分で棚線を挟み込むときは

【まっすぐ】・【しっかり溝にはめ込む】を意識しましょう。

ここが適当だと、締め上げるときに外れる危険があります。

張線器で棚線を締め上げます。
棚線がピンっと張ったら、支柱に結び付けます。
最後に、シメールと棚線
シメールと支柱
をバラしたら、張線作業完了です。

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棚線の張り方2

テンションクランプを使えば、張線器を使わずに棚線を張ることも可能です。

張線器での作業が難しい・怖い・しっかりした棚線を数本張ればOKといった場合はテンションクランプの方がお手軽です。

使うのはテンションクランプです。

これは、ホームセンターに売っていないことが多いです。

そのほか、【果樹棚の作り方】・【果樹棚で使う単管パイプの切断方法】もまとめています!

よければぜひご覧ください!

果樹栽培に迷ったらこれ!

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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