今回は「ミニチュアカンキツ・レモンの魅力と作り方」についてざっくり語っていくよ
別の記事・動画もあるからよければ見てみてね!
ミニチュア果樹とは?
「盆栽級の小ささを維持しながら、果実も収穫する」
そんなコンセプトの鉢植え果樹を「ミニチュア果樹」と呼んでいます。
鉢を小さくすれば木も小さくコントロール可能。
やり方次第でアパートのベランダでも十分果樹栽培を楽しめるよ。
ミニチュアカンキツ・レモン の作り方
準備するもの
〇ポット苗木
※ミニチュア果樹では素掘り苗は不適です。
〇植木鉢
※仕立てたい大きさによって植木鉢の大きさは調整します。
〇培養土
※果樹専門の培養土が楽ですが、花・野菜用の培養土に赤玉土をブレンドしてもOKです。
〇鉢底石または赤玉土(大)
※なくても良いですが、あった方が良いです。
〇木工用ボンドまたはトップジンMペースト
※切り口の保護に必要です。
①植え付け
植え付け時期は春植えがおススメ。
地域にもよるけれど3月中旬~4月上旬ごろかな。
植え付け適期前の冬季にポット苗木を調達した場合はポットに入ったまま培養土の入った鉢へ仮植えしておくと、比較的安全に越冬させることができるよ。この記事でもそうしているね。
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まずは二重鉢からポット苗木を取り出します。
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つづいて、ポット鉢から苗木を取り出します。
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ポットの形に整形されている植穴へ苗木を植え戻します。
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そのままでは苗木が大きすぎるため、苗木を切り返します。
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植え付け作業完了です。
②開花
カンキツ・レモンはとても可憐な白い花が咲くよ。
見た目も美しいし、香りもとても爽やか。
1本あるだけでベランダやお庭が華やかになるね。
③摘果
開花後しばらくすると、果実が着き始めるね。
カンキツ・レモンには生理落果と呼ばれる現象があるから、生理落果が落ち着いてから摘果を行う方が無難なんだけど・・・
ミニチュアカンキツ・レモンでは養分の浪費を可能な限り抑えたいから、幼果の段階で見込みのない果実は間引いてしまおう。
↓みたいなやつ!
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④夏枝・秋枝管理
摘果が終わったらあとは枝管理!
カンキツ・レモンには「春枝」・「夏枝」・「秋枝」の3種類があるんだ。
特に大切にしたいのは「春枝」だよ!
●春枝:春(4月~5月)に伸びる枝。
充実した枝になりやすく果実もなりやすい。優先的に残したい枝。
●夏枝:初夏(6月~7月)に伸びる枝。 樹形を乱しやすい。
徒長しやすく充実した枝になりにくい。
ミカンハモグリガの被害も受けやすいため優先して切り取る。
●秋枝:秋(9月~10月)に伸びる枝。 樹形を乱しやすい。
気温が下がり始める時期に発生するため充実した枝になりにくい。
夏枝と同じくミカンハモグリガの被害を受けやすいため優先して切り取る。
作業時期の目安はこんな感じ!
パターン①「夏枝・秋枝が発生したら、都度行う」
●夏枝:初夏(6月~7月)
●秋枝:秋(9月~10月)
ごろに発生するため、夏・秋にそれぞれ切り取る。
パターン②「夏枝・秋枝をまとめて秋に切り取る」
秋枝が発生する9月~10月までまってからあわせて作業する。
手間がかかりにくく、気軽に行える。
※見本樹はパターン②で作業を行っています。
作業自体はとてもシンプル!
こんな感じ!
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切り口保護のため、「トップジンMペースト」または「木工用ボンド」を切り口に塗るとさらにGood!
かなりすっきりしたね!
「夏枝」・「秋枝」はあまり良い枝にならないし、樹形を乱しやすいから
作業前後を見比べると「夏枝」・「秋枝」が樹形を乱しやすい。っていうことがイメージしやすいんじゃないかな?
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果実が着いている場合はだいぶカンキツ・レモンらしくなってきているはず!
後は収穫までしっかり管理しよう。
⑤収穫
冬が近づくにつれ果実が少しずつ色づいてくるよ。
収穫適期になったらいよいよ収穫!
ミニチュアカンキツ・レモンの魅力
とにかくコンパクト
片手で持てるくらいの大きさに仕立てることができるから、
「気軽に移動できる」
「栽培スペースがとても小さい」のが特徴だね
農地やお庭がなくても、ベランダで栽培を楽しめるよ!
小さく育てる反面、収穫量がとても少ないのが弱点かな。
常緑樹・ガーデニング向き
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カンキツ・レモンは常緑樹!
「芽が出て花が咲き、果実となり色づいていく、冬も青々として緑を残し、春を待っている」 季節に応じて様々な表情を見せてくれるね。
1本あると季節の流れをとても華やかに感じることができると思うよ。
カンキツ・レモンから果樹を生活に取り入れてみるのもいいかも!
ということで今回は「ミニチュアカンキツ・レモンの魅力と作り方」についてざっくりとご紹介しました。
果樹を身近に感じてもらうきっかけになればとても嬉しいな!