目指せオリジナル品種! ブドウ育種の方法

今回はブドウ育種の方法について語っていくよ!
育種とは新しい品種を作り出す技術・活動のことだよ。
いわゆる「品種改良」のことだね。
品種改良法「交雑育種」

ブドウの品種改良は主に人工的に品種を掛け合わせることで行うよ。
- おしべを事前に取り除いたメス(母)に交配させたいオス(父)の花粉を受粉させる。
- 果実をならせ、種子を回収。
- 種子から個体を選抜。
することで、新品種としていく方法だよ。
交雑育種の方法
- メス(母)側の蕾が膨らみ始め、開花する前にピンセットでキャップ(花冠)を外し、おしべを取り除く。※めしべを傷つけないように注意
- 除雄したメス(母)側に袋をかけ、他の花粉がつかないようにする。
- オス(父)側から花粉を回収する。
- メス(母)側のめしべの先端部(柱頭)から分泌液が出たら、オス(父)側の花粉を付ける。
- 他の花粉が受粉しないように、袋をかける。
- 授粉が成功し、着果したら、種有り栽培に準じ栽培し、種を回収する。

メス(母)側はおしべを取り除かんといけんのか?

そうだね。
ブドウは一つの花におしべとめしべが付いている。
つまり、メス(母)側のおしべを事前に取り除かないと、自分の花粉で受粉してしまうってこと。
例えば、シャインマスカットを栽培していて、そのまま受粉させると、シャインマスカット×シャインマスカットになっちゃうね。


もちろん、シャインマスカット×シャインマスカットの種子を育成したからと言って、親とまったく性質になるわけじゃないから、新品種が生まれることもあるけれど、どうしても親と似た性質になることが多いね。


せっかくなら、狙った組み合わせで掛け合わせしてみたいよな。
そのためにはメス(母)側のおしべを事前に取り除く必要があるってことか。

そういうこと!
おしべを取り除く作業を「除雄」というよ!
交雑育種の要「除雄作業」

つづいて、重要作業「除雄」についてまとめていくよ。
除雄作業は精密作業!
精密ピンセットを使って、メス(母)側が開花する2-3日前にピンセットでキャップ(花冠)を外し、おしべを取り除こう。
ピンセットは安くても良いから、精密作業用を準備しよう!

除雄の作業適期は開花の2〜3日前とされるね。
開花が近づくにつれ、キャップ(花冠)・おしべを取り除きやすくなるからだね。
もちろん、早く作業してもOK!
色々試しながら、自分なりの作業適期を探るのがいいかも。

花粉の回収方法(受粉方法)

花粉の回収方法&受粉方法は大きく2つ!
花粉の回収方法&受粉方法
- オス(父)が開花したおしべをめしべにこすりつける(これが一番簡単)
- 開花したオス(父)の房にビニール袋をかぶせて、強めにシャカシャカ振ると、花粉が回収できます。その花粉の入ったビニール袋を除雄したメス(母)の房にかぶせて、袋をはじいてやれば、ビニール袋内で花粉が舞って、受粉させることができます。

花粉の回収・受粉作業は除雄作業よりも簡単。
大切なのはタイミング!
花粉の回収のタイミング
花粉の回収タイミングは「やく」の色が白みがかっている時と言われます。
「やく」の色がオレンジ~茶褐色に変化してくると、花粉の鮮度も落ちているため、受粉率が下がるとされます。

色々な房の「やく」を観察すると、色の違いが分かってくるはず。
難しいのはめしべの受粉適期(めしべの先端部 柱頭から分泌液が出たた午前中)と花粉の回収タイミングを合わせること。
品種の組み合わせによってはタイミングを合わせることができない。といったこともあるから、ここは要注意だよ。
正直タイミングの見極めは、色々試して慣れるしかないね。

簡単ではないと思うが、よかったらチャレンジしてみてな。
