ちょっと珍しい果樹【フェイジョア】

今回はちょっと珍しい果樹
「フェイジョア」について語っていくよ!
フェイジョアってどんな果樹?
●南米原産の常緑果樹
●耐寒性もあり(-5度程度まで)、土壌適応性も高いため、寒冷地を除き基本的に全国で栽培可能。

●収穫時期:10月下旬~11月中旬
●食味:
1)参考糖度15度~17度。
※追熟状態によって糖度に違いが出ます。
2)糖度と酸味のバランスが優れ、奥行きのある味わい。
3)果実の中心部はゼリー状、表皮の近くはナシに似たシャリシャリした触感を楽しめる。
4)様々なフレーバーが入り混じった、香り高い風味を持つ。
「パイナップルとリンゴ、バナナをあわせたような味」など色々な表現をされますが、個人的には「リンゴとキウイを足して割った風味、後味にバナナが少し顔を出す風味」だと感じます。

●1本で果実がなる品種もあるが、受粉樹が必要な品種が多い。
※1本で果実がなる品種も、受粉樹があった方が実つきが良い。
※受粉樹には品種ごとに相性があるため、栽培前に確認する。
●花はエキゾチックな見た目。そして、食べられる(エディブルフラワー)


常緑果樹ということで生垣に用いられることがあるね。
「花も素敵だし、果実も楽しめる」・「病害虫被害もあまりないから、栽培管理が簡単」と家庭果樹として魅力的だと思うよ。
フェイジョア栽培の様子

地植え栽培しているフェイジョアの開花から収穫までの様子を簡単に紹介するね。



フェイジョアの花はエディブルフラワー!
花びらは食べることができるよ。
雄しべ・雌しべは食べられないから、花びらだけちぎって食べるよ。
(花びらをちぎって食べても、着果には影響ありません。)





落下した果実や触れたときにぽろっと取れた果実を収穫していく。

フェイジョアは自然落果後の果実であっても、追熟が必要です。
※フェイジョアは樹上で完熟しない果樹です。
収穫後、室温で1週間程度おき、追熟させることで食味が良くなります。
※追熟期間は収穫した果実の状態によります。
追熟していくと、果実が芳香を放ってきます。
果実から良い香りがし、表面を軽く押したときに少しへこむ感じがしたら食べごろです。
※収穫後、袋などに入れ、冷蔵保存すると4週間程度保存可能です。
フェイジョア品種例

個人的におススメの品種をピックアップ!
アポロ
1)自家結実性があり、1本でもなる大実品種
※他の品種を混植すると実つきが良くなります。
2)食味も良く、フェイジョアの王道品種です。
3)果重は200g前後。参考糖度は14度

アポロ+興味のある品種を栽培してみるのがいいかも!
アポロ1本だと実つきが安定しないから、受粉樹として別品種(トラスクなど)を栽培、
その別品種もアポロが受粉樹となって実つきが安定すると思うよ!
