「日々の変化が見える果樹を育てたい」
「植え付けから収穫まで何年も待てない」
といった方におススメの品目です。
ブドウは栽培が難しいイメージを持たれがちですが、ポイントを押さえれば意外と簡単に栽培できます。
個人的におススメしたい品目No1!!
品目一覧はこの記事をチェック。
より詳しく知りたい場合はこちらの本もおススメ!
ブドウ栽培の難易度や栽培概要はざっくりこんな感じ!
「鉢植え」で「あんどん仕立て」にするのが一番お手軽だと思うよ。
栽培難易度(野ざらし):■■■■□(少し難しい)
栽培難易度(鉢植え&雨よけ):■■■□□(普通)
収穫時期:8月中旬~10月下旬
収穫までの必要年数(鉢植え):1~2年
収穫までの必要年数(地植え):2~3年
おすすめ品種:
シャインマスカット、BKシードレス、デラウェア、ブラックビート
栽培適地:基本的に全国で栽培可能
1品種でなるか:〇(1品種でなる)
おススメ仕立て方:H字仕立て(地植え)・あんどん仕立て(鉢植え)・一文字カーテン仕立て(プランター)
ブドウの病気はほとんどが雨を媒介にして伝搬するんだ。
「鉢植え」にしてベランダや軒下で「雨よけ」栽培すれば難易度はかなり下がるよ。
①栽培が楽しい!(クリエイティブ!)
②意外と栽培が簡単!
③子供への人気が高い!
おススメポイント① 栽培が楽しい!(クリエイティブ!)
これが一番大事!
やっぱり趣味なんだから楽しくなくっちゃ!
個人的にはブドウは数ある果樹品目の中で、最もクリエイティブで楽しい品目だと思っているよ。
クリエイティブ?
ブドウは他の果樹には無い大きな特徴があるんだ。
それは「房の形をデザインできる」ってこと。この動画を見てもらうとイメージしやすいかも。
品種によって「色」・「大きさ」・「風味」に大きな広がりがあるのも魅力!
おススメポイント② 意外と栽培が簡単!
難しいイメージを持たれがちだけど、ブドウ栽培は意外と簡単!
理由は次の5点!
①「着果習性」を意識しなくてもよい
②植え付けから収穫までの年数が短い
③1本でもなる
④鉢植え栽培・雨よけ栽培できれば難易度はぐっと下がる
⑤栽培可能地域が広い(基本的に全国で栽培可能)
①「着果習性」を意識しなくてもよい
「着果習性 = 果実のなりかた」 と考えてください。
果樹はそれぞれの品目に合わせた枝管理をしないと着果量が安定しません。
ただし、ブドウの場合はそれを気にする必要がありません。
ざっくり言ってしまえば、枝が元気に伸びれば果実がつきます。
←こんなイメージです。
②植え付けから収穫までの年数が短い
鉢植えの場合、早ければ植え付け2年目から収穫が可能です。
収穫まで何年も待つのはモチベーションの維持が難しいので「収穫までの年数が短い」というのは大きなメリットです。
【鉢植え あんどん仕立ての植え付けから収穫までのイメージ】
【一文字仕立ての植え付けから収穫までのイメージ】
最近は房付きの鉢苗も売ってるから、1年目から収穫することも可能だよ。
③1本でなる
果樹はスペースを取りやすいため、1本で果実がなるのは大きなメリットです。
これって普通じゃないん?
そんなこと無いよ。
果樹は1本では「結実しない」・「結実しにくい」品目・品種が意外と多いんだ。
その場合は受粉樹と言って受粉を促すための品種も一緒に植えるんだけど、1品目で2本以上植えるのは負担が大きいよね。
だから、「1本でも果実がなる」っていうのは大きなメリットだよ。
④鉢植え栽培・雨よけ栽培できれば難易度はぐっと下がる
ブドウ栽培で一番の天敵は雨です。
「雨除け」できれば病気の心配はかなり少なくなります。
ブドウ栽培というと「ビニールハウス、果樹棚といった設備投資をしないと栽培できない」といったイメージを持たれる方もいるかもしれません。それは大規模栽培し収益を上げようとした場合です。
【ブドウ栽培のよくあるイメージ】
趣味で楽しむのであれば植木鉢でも十分栽培を楽しめます。植木鉢であればベランダや軒下で栽培できるため「雨よけ」も簡単です。
【ベランダでの簡易雨よけ栽培】
【軒下での簡易雨よけ栽培】
⑤栽培可能地域が広い
ブドウは様々な品種があります。
品種を選べば基本的に全国で栽培可能な品目です。
「栽培したいけど、栽培適地でないから諦める」といったことはほとんどありません。
おススメポイント③ 子供への人気が高い!
これも大事だね。
「自分が栽培した果物を家族が喜んで食べてくれる」のは嬉しいもん。それが子供ならなおさらかな!
確かに!!
喜んでもらえればそれがモチベーションにもなるし、楽しみにもなるな!!
「自分が栽培した果物を家族が美味しそうに食べてくれる」
果物栽培の醍醐味だよね。
①雨よけできない場合、病気の発生リスクが高い。
②ジベレリン処理・摘粒・袋掛けなどブドウ特有の栽培管理がある。
↓↓の動画も参考になるかも!
①雨よけできない場合、病気の発生リスクが高い。
ブドウは病気の発生リスクが高い果樹です。そして、ブドウの病気の多くは雨を媒介に発生します。
雨よけできない場所で栽培する場合、定期的な薬剤散布を行わないと病気の発生を防ぐことは極めて難しいです。
※雨よけ栽培でも状況にあわせて、薬剤散布は必要となります。
【ブドウの房に発生した病気例】
ブドウを雨が当たる場所で露地栽培する場合は特に注意が必要!
②ジベレリン処理・摘粒・袋掛けなどブドウ特有の栽培管理がある。
イチジク・カキなどはある程度、放任管理していても収穫まで可能ですが、ブドウの場合はそうはいきません。
作業適期にジベレリン処理・摘粒といった房づくりのための作業を行わずに収穫を楽しむことはできません。
房づくりはブドウ栽培の醍醐味でもあり、大変なところでもあります。
房づくりに関する情報をまとめているからよければ見てみてね!
品種は順次増やしていく予定だよ!
- シャインマスカット
- BKシードレス
- デラウェア
- ブラックビート
①シャインマスカット
言わずと知れた、皮ごと食べられるマスカットです。
皮ごと食べられることに加えて「マスカット香がしっかりあること」・「雑味のないストレートな甘さ」が特徴の人気品種です。
栽培しやすい品種のため、品種に迷ったら「シャインマスカット」でよいかもしれません。
②BKシードレス
黒系品種でおススメしている品種です。
黒系品種というと「巨峰」や「ピオーネ」が有名ですが、この2品種は少し栽培難易度が高いです。
「初めてのブドウ栽培で黒系品種が育てたい」といった場合は「BKシードレス」 おススメです。
③デラウェア
収穫時期が早く病気に強い、つまり栽培しやすい品種です。
果粒は小粒ですが、強い甘さとそれを支えるしっかりした酸味を持つ、味の濃い美味しいブドウです。
昨今の、「ブドウと言えば大玉品種・皮ごと食べられる」という流れに押されて全国的に生産量は減少傾向ですが、今でも根強い品気があります。
ジベレシン処理の適期見極めが少し難しいですが、おススメです。
④ブラックビート
とにかく着色良好な黒系品種です。
大玉で糖度高く、果肉もしっかりしており食味良好なため、温暖な地域で着色不良の心配がある方におススメです。
初めて果樹栽培をする時に恐らく一番悩むのが仕立て方です。
果樹栽培では着果習性を利用しながら、品目ごとに仕立て方を変えていきます。
ブドウは着果習性を意識しなくてもいいから、好きな形に仕立てることができるのが魅力。
ただ管理しやすい仕立て方はもちろんあるよ!
おススメは
- あんどん仕立て
- 一文字カーテン仕立て
- H仕立て(果樹棚が作れる場合)
それぞれにメリット・デメリットがあるけれど、鉢植え栽培するのであれば「あんどん仕立て」がいいんじゃないかな。
動画を見てもらうとイメージしやすいかも。
露地栽培する場合は「H仕立て」がおススメ!
露地栽培する場合は「H仕立て」がおススメです。
果樹棚の建設が必要になりますがしっかりブドウ栽培を楽しみたいのであれば、果樹棚を作ることから始めるのも面白いと思います。
今回は個別品目紹介:ブドウ
ということでブドウ栽培を始める前の概要についてさらっとお話ししました!
ブドウ栽培のまとめはこの記事をチェック。
品目一覧はこの記事をチェック!