今回は「カンキツ (温州ミカン) 摘果」についてざっくり語っていくよ。
カンキツ・レモン栽培のまとめはこの記事をチェック!
摘果とは?
果実を間引くことで、「養分を残された果実に集中させたり」・「来年の花の準備に養分を回しやすくする」作業です。
詳しくはこのイラストを見てほしいんだ。
このイラストは芽かきによる貯蔵養分の使用イメージだけど、果実も本質は一緒。
結局、「養分には限りがあるから、養分を分散させるより一部に集中させた方が効率的」ってこと!
作業の流れはこんな感じやな
摘果では奇形果や傷のついた果実・病気の果実などを優先して間引くよ。
あとは小さな果実も率先して間引こう。
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摘果 の目的
①果実品質の向上
養分を少ない果実に集中させることで、果実品質を高める。
②隔年結果の抑制
カンキツは果実の生育と並行して、来年の花の準備をしています。
たくさん果実をならせていると来年の花の準備に養分を割くことができず、来年の花(果実)の数が減少します。
このように【豊作→不作→豊作→不作】と1年おきに豊作年が来ることを「隔年結果」と言います。
自然状態に任せていては「隔年結果」の程度が強くなるため、人工的に着果量を調整し「隔年結果」を抑えます。
③樹上選果
摘果では奇形果、病害虫の被害果、傷がついた果実、場所が良くない果実などから率先して間引いていきます。
つまり、樹の上で選果作業をしているということです。
どの程度果実を間引くのか
品種にもよりますが、温州ミカンの場合は
「果実1個当たり 葉っぱ25枚」が摘果後の着果量基準です。
摘果 の時期
7月(生理落果終了後)~9月上旬
摘果は一度に行わず、数回に分けて行うとさらに良いです。
例えば、
「生理落果終了後にざっくりと粗摘果」
↓
「8月中~9月上旬に仕上げ摘果」を数回に分けて行うとよいでしょう。
生理落果前に適正着果量まで摘果をやりきってしまうと、生理落果で果実が落ちたとき「果実が適正着果量より少ない」ってなっちゃうからね。
それに、一度に摘果をすると残した果実に養分が一気に集中するから、「果実が大きくなりすぎたり」・「皮が分厚くなったり」なったりもするね。
段階的に適正着果量に調整していくのがポイント!
(段階的摘果が難しい場合一気にやっちゃってもいいとは思うよ。)
●果実品質向上・隔年結果抑制のため、摘果を行うべし
●作業時期は7月(生理落果終了後)~9月上旬
※一度にやりきらず、数回に分けて行うとさらにGOOD!
●温州ミカンの摘果後、着果基準は「果実1個当たり 葉っぱ25枚」
※品種によって異なります。
ざっくり言ってしまうと、こんな感じ!!
今回は「カンキツ(温州ミカン) 摘果」についてご紹介しました。
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