ブドウ

シャインマスカット栽培 摘房・摘粒(1回目)

yakumokaju

今回はシャインマスカットの房づくり必須作業「摘房・摘粒」について語っていくよ。

シャインマスカット栽培のまとめは↓の記事を見てみてね。

まとめはこちら
シャインマスカット栽培【栽培ガイド】
シャインマスカット栽培【栽培ガイド】

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

1

摘房・摘粒作業とは

「ジベレリン処理(1回目)」後、しばらくすると房・果粒の良し悪しが分かってくるから、

良い房・果粒を残して、不要な&望ましくない房・果粒を取り除く作業のことだよ。

ざっくり言うと、【養分を有望な房・果粒に集中させると同時に房の形をデザインする作業】なんだ。

2

摘房・摘粒の作業時期

【ジベレリン処理 1回目後】 ~ 【ジベレリン処理 2回目まで】

ジベレリン処理(1回目)失敗の房:まばらに果実肥大が起こります。

↑↑こんな房は残していてもいいこと無いよ。

バッサリ摘房しよう!

ジベレリン処理(1回目)成功の房:房全体で均一に果実肥大が起こります。

3

摘房・摘粒のポイント

「品種によって、適切な着房量・1房の着粒数が異なること」を意識する。

着房量については仕立て方や土壌条件、栽培方針によって大きく異なるからノーコメント!

シャインマスカットの場合、1房の理想的な着粒数は「30-40粒」

実際に作業すると、残す粒の少なさに戸惑うと思うけれど、ここでしっかり間引けるかが大事。

まずは摘粒例と房の成長見本をみてみよう!

摘粒例①

摘粒前(花穂整形が甘く、適正着果量よりもかなり多い)

摘粒後

摘粒例②

先端が二股に分かれている房

摘粒後

摘粒例③&房の成長見本

軸の長さはちょうどよいが、果粒が多いため、摘粒

摘粒後

摘粒後、しばらくすると果実が成長してくる。

摘粒したおかげで、果実が太り、立派な房へ成長

完成!

初めての場合、摘粒作業はなかなか難しいかもしれません。

大切なことは、一度の摘粒で完璧を目指さないことです。

熟練農家さんは、1回の摘粒でバシッと調整できるんだけど、慣れるまでは少しずつ調整していく方が失敗しにくいね。

まずは1回目の摘粒でざっくり果粒数と房型を調整。

2回目のジベレリン処理後、大きくなった果粒で、もう一度摘粒作業をする方がいいかも。

焦らずゆっくりがポイント!

もう1つ大切なポイントがあります。

摘粒は必ず専用の摘粒バサミを使用しましょう。

摘粒バサミを使用しないと、房を傷つけるリスクが高いです。

摘粒バサミはサボテンの【オートマチックぶどう鋏】がおススメ。

磁石の反発を活用した自動ハンドルは慣れるとやみつきになるよ!

色々種類があるけど【先丸タイプ×そり刃】の↓↓が個人的におススメ!

マグネットタイプじゃなくて、普通の摘粒バサミなら↓↓がおススメ!

4

摘粒のコツ(取り除く果粒の見極め方)

摘粒のやり方はいろいろ&房の状態もそれぞれですが、1つだけ押さえておきたいポイントがあります。

「上向き・下向き・内向きに発生した顆粒を間引く」

これを徹底するだけで、房の形はかなり良くなります。

ということで今回は「摘房・摘粒」についてご紹介しました。

次の作業はジベレリン処理(2回目)!

次の作業はこちら
シャインマスカット栽培 ジベレリン処理(2回目)
シャインマスカット栽培 ジベレリン処理(2回目)

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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