接ぎ木ガイド【切り接ぎ編】

今回は接ぎ木について語っていくよ!
接ぎ木とは
接ぐ側(穂木)と接がれる側(台木)双方の切断部をあわせることで、1個の植物体として成長させること。


接ぎ木は苗木育成で広く活用されている技術!
様々な特徴を持った台木に接ぐことで栽培性を高めた「接ぎ木苗」は果樹生産にとってなくてはならないものなんだ。

接ぎ木を活用すれば、1本の木で複数品種を育てることもできるで!
↓のイチジクは別品種を接ぎ木した見本や。
こうすれば、1つの植木鉢で2品種のイチジクを収穫できるんや。


切り接ぎの方法

この記事では最もポピュラーな「切り接ぎ」の方法について紹介するよ。
作業の雰囲気は動画の方が分かりやすいと思うけれど、写真でも紹介するね。
①接ぎたい位置で台木を切断

②穂木を調整

穂木の調整方法
①まずは穂木を1芽~2芽にカット


②穂木を写真のように調整する





③台木に切り込みを入れる


④穂木をはめこみ・形成層どうしをあわせる


⑤接ぎ木テープで固定


⑥切り口保護


接ぎ木が成功していれば、数週間で↓のようになります。


切り接ぎのポイント

つづいて切り接ぎのポイント!
接ぎ木はポイントを1つでも外すと一気に成功率が下がるから、しっかり押さえよう!
①穂木採取は休眠期に!
接ぎ木は【活着】→【発芽】の流れが重要です。
接ぎ木作業適期の春先~春に穂木を採取した場合、その穂木は既に発芽準備を始めていることが多いです。
発芽準備に入っている枝を接ぐと、接ぎ木後すぐに発芽が始まってしまい、穂木の貯蔵養分が発芽で消費されてしまいます。
そうなると、活着前に穂木の貯蔵養分が無くなってしまい、接ぎ木は失敗しやすくなります。
休眠期に採取した穂木を冷蔵貯蔵し、休眠状態を維持した穂木を使用することで、
接ぎ木の成功率を高めることができます。






②適期作業
切り接ぎの作業適期
地域・品目にもよりますが、3月下旬~4月上旬ごろであることが多いです。
(寒冷地では4月~5月)
穂木の採取は接ぎ木直前に行わず、事前に休眠期(1月~2月)に行い、湿度を保ちながら、冷蔵庫で保管しましょう。

適期を外した接ぎ木は成功率がガクっとさがるよ。
③切り口はスパッと!

接ぎ木は切り口どうしをつなぎ合わせる技術!
鋭く・滑らかな切り口が成功の鍵なんだ!
そのためには、しっかり切れる小刀を準備すること。
切れ味の悪い道具を使用すると、けがのリスクも上がるからね。


④切り口を乾燥させない!

切り口がフレッシュな状態であることが重要だから、切り口の調整は必ず、接ぎ木直前に行おう!



台木に穂木をはめ込んだら、すぐに接ぎ木テープで固定&乾燥防止すること!




最後に穂木切り口の保護も忘れずに!


ポイントを押さえれば、接ぎ木の成功率はグッと上がるし、やればやるほど上達するはず。
ぜひチャレンジしてみてね!

