接ぎ木ガイド【切り接ぎ編】

yakumokaju

今回は接ぎ木について語っていくよ!

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

品種登録されている登録品種の接ぎ木は、権利者の許諾なく行うことは種苗法で禁止されています。接ぎ木する品種が登録品種ではないことを必ず確認してください。

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接ぎ木とは

接ぐ側(穂木)と接がれる側(台木)双方の切断部をあわせることで、1個の植物体として成長させること。

カキの切り接ぎ風景

接ぎ木は苗木育成で広く活用されている技術!

様々な特徴を持った台木に接ぐことで栽培性を高めた「接ぎ木苗」は果樹生産にとってなくてはならないものなんだ。

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

接ぎ木を活用すれば、1本の木で複数品種を育てることもできるで!

↓のイチジクは別品種を接ぎ木した見本や。

こうすれば、1つの植木鉢で2品種のイチジクを収穫できるんや。

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切り接ぎの方法

この記事では最もポピュラーな「切り接ぎ」の方法について紹介するよ。

作業の雰囲気は動画の方が分かりやすいと思うけれど、写真でも紹介するね。

①接ぎたい位置で台木を切断

②穂木を調整

穂木の調整方法

①まずは穂木を1芽~2芽にカット

②穂木を写真のように調整する

樹皮の表面を舐めるように薄く削ぎ、形成層を露出させる。
反対側を斜めにカット
完成!

③台木に切り込みを入れる

④穂木をはめこみ・形成層どうしをあわせる

少なくとも左右どちらかの形成層どうしが重なるようにする。

⑤接ぎ木テープで固定

⑥切り口保護

接ぎ木が成功していれば、数週間で↓のようになります。

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切り接ぎのポイント

つづいて切り接ぎのポイント!

接ぎ木はポイントを1つでも外すと一気に成功率が下がるから、しっかり押さえよう!

①穂木採取は休眠期に!

接ぎ木は【活着】→【発芽】の流れが重要です。

接ぎ木作業適期の春先~春に穂木を採取した場合、その穂木は既に発芽準備を始めていることが多いです。

発芽準備に入っている枝を接ぐと、接ぎ木後すぐに発芽が始まってしまい、穂木の貯蔵養分が発芽で消費されてしまいます。

そうなると、活着前に穂木の貯蔵養分が無くなってしまい、接ぎ木は失敗しやすくなります。

休眠期に採取した穂木を冷蔵貯蔵し、休眠状態を維持した穂木を使用することで、

接ぎ木の成功率を高めることができます。

休眠期(1月~2月)の休眠期に穂木を採取。

軽く湿らせたキッチンペーパーや新聞紙でくるみ、乾燥防止し、
ジップロックや袋で密閉&冷蔵庫などで低温貯蔵。

接ぎ木の作業適期(春先~春)になったら、冷蔵庫から取り出し、使用する。
使用する部位は先端や根元部分ではなく、充実した枝の中間部位を使用すると成功率が高くなる。

②適期作業

切り接ぎの作業適期

地域・品目にもよりますが、3月下旬~4月上旬ごろであることが多いです。

(寒冷地では4月~5月)

穂木の採取は接ぎ木直前に行わず、事前に休眠期(1月~2月)に行い、湿度を保ちながら、冷蔵庫で保管しましょう。

適期を外した接ぎ木は成功率がガクっとさがるよ。

③切り口はスパッと!

接ぎ木は切り口どうしをつなぎ合わせる技術!

鋭く・滑らかな切り口が成功の鍵なんだ!

そのためには、しっかり切れる小刀を準備すること。

切れ味の悪い道具を使用すると、けがのリスクも上がるからね。

接ぎ木は滑らかな切り口が命!

④切り口を乾燥させない!

切り口がフレッシュな状態であることが重要だから、切り口の調整は必ず、接ぎ木直前に行おう!

台木と穂木の調整はつねにセット! 切り口が乾燥する前に迅速に作業する!

台木に穂木をはめ込んだら、すぐに接ぎ木テープで固定&乾燥防止すること!

最後に穂木切り口の保護も忘れずに!

ポイントを押さえれば、接ぎ木の成功率はグッと上がるし、やればやるほど上達するはず。

ぜひチャレンジしてみてね!

果樹栽培に迷ったらこれ!

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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