鉢植え果樹栽培 夏の暑さ対策【アルミホイル】

yakumokaju

今回は鉢植え果樹にとって試練の時「夏」の暑さ対策について語っていくよ。

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

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鉢植え果樹 夏の高温被害

夏の強烈な日差しを受け続けた植木鉢の内部は、想像以上に高温となります。

植木鉢の中が高温になることで、根っこがダメージを受け、木が衰弱します。

また、植木鉢内部の温度上昇によって、土中の水分の蒸発速度が速くなるため、水不足によるダメージも併発することが多いです。

まずは夏の高温被害を受けた鉢の様子を見ていこう。

↓↓のイチジクは夏の高温被害&急速に起きた水不足によるダメージを受けたイチジクだよ。

被害が深刻になると、落葉もひどくなるね。

↓↓みたいになると、回復には長い時間がかかるし、最悪枯れてしまうことも・・・

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鉢植え果樹 夏の高温対策

①正しい水やり(水やりは朝・夕の時間帯に行う)

②直射日光の当たり過ぎない半日陰に避難

③二重鉢

④アルミホイル

①②については↓↓の記事で紹介しているから、見てみてね!

正しい水やり・半日陰の効果についてはこちら
鉢植え果樹 夏の栽培管理の注意点
鉢植え果樹 夏の栽培管理の注意点

③については↓↓の記事にまとめているよ!

二重鉢の効果についてはこちら
鉢植え果樹 ちょっとした裏技「二重鉢」
鉢植え果樹 ちょっとした裏技「二重鉢」

今回は④「アルミホイル」について詳しく紹介していくよ!

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鉢植え果樹 アルミホイルによる高温対策

①「正しい水やり(水やりは朝・夕の時間帯に行う)」は必ず押さえるとして、

②「直射日光の当たり過ぎない半日陰に避難」はいい場所がないって人が多いと思うんだよね。

③「二重鉢」はけっこう手間とお金がかかるし・・・

そこでお手軽、かつ、お安く行える方法としてアルミホイルがおススメ!

↓↓みたいに植木鉢の周りをアルミホイルで巻くだけ!

アルミホイルが日光を反射し、植木鉢の温度上昇を抑えるよ!

理屈はシンプルだけど、効果はしっかり!

アルミホイルは何でもいいよ!お家にあるものでOK!アルミホイルを1~2周くらい植木鉢に巻けばOK!

アルミホイルが実際どれほどの効果があるかを検証するため、

【アルミホイルの有無による、植木鉢内部の温度変化】を比較試験してみたよ!

まずは、午前6時。

太陽がまだ昇っていないから、どちらも同じ地温27℃

アルミホイル無し
アルミホイル有り

午前10時20分。

アルミホイル無し:地温31℃

アルミホイル有り:地温29℃

アルミホイル無し
アルミホイル有り

午前12時。

アルミホイル無し:地温35℃

アルミホイル有り:地温31℃

アルミホイル無し
アルミホイル有り

午前14時。

アルミホイル無し:地温35.5℃

アルミホイル有り:地温32℃

アルミホイル無し
アルミホイル有り

アルミホイルを巻くだけで、3~4℃程度、地温上昇を抑えることができているね!

この数℃の差は結構大きいよ!

夏の高温被害を押さえたいなら、ぜひ検討してみてね!(果樹以外にも活用できると思うよ!)

ということで、今回は鉢植え果樹栽培 夏の暑さ対策【アルミホイル】についてお話ししました。

「果樹栽培おススメアイテム」もまとめているから、よければ見てみてね!

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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