フィンガーライム 試験栽培

yakumokaju

今回は「フィンガーライムの試験栽培状況」についてざっくり語っていくよ。

2019年からフィンガーライムの試験栽培をしているけれど、なかなかうまくいかず試行錯誤中です。

【植え付け直後のフィンガーライム】

【育成中のフィンガーライム】

少しずつお家でフィンガーライム栽培を楽しむための勘所が見えてきたので、現状をまとめておきます。

試験栽培当初は10号鉢のサイズに植え付けたりしていましたが、それらのグループは花が付きにくいことが多かったので、枝葉の成長よりも花芽形成に養分が傾くよう、あえて 植え付け時はかなり小さめの鉢で育成することとしました。

結果として、

「小さい鉢で1~2年育成し、強制的に小さくまとめることで、花はつくようになったかな」というのが現時点での所感となります。

生産農家さんの場合は、この方法では収穫量が増えないため、良くないかとは思いますが、家庭果樹としてのフィンガーライム栽培を考えた際は「最初は6号鉢くらいで育成。最終的に10号鉢に落とし込む。というのがよいのかな」なんて考えたりしています。

ただ、フィンガーライムは花が咲いても、その後の着果がなかなか安定しないので、そこは今後の課題ですね。

また、寒さへの耐性が低いので、パイナップルと同じように10度以下の低温に極力当てない。というのも大切かなと思います

低温に当たると、すぐに落葉し、枝が枯れこむので、かなり手がかかる果樹であると感じますね。

低温に当たって落葉しても、完全に枯れていなければ発芽はするんですが、落葉で葉っぱが少なくなると、結局、果実が生理落果するので、お家でのフィンガーライム鉢植え栽培では「10度以下に当てないこと」・「木をあえて大きくさせないこと」が一つの栽培案かなと今のところは感じています。

ちょっと取り留めない感じになってしまいましたが、少しでもフィンガーライム栽培のご参考になれば幸いです。

やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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