ブルーベリー

鉢植えブルーベリー栽培 栽培ガイド

yakumokaju

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基本はこれだけ!

植え付け1年目の管理

植え付け1年目の栽培管理はそこまで多くありません。

①コガネムシの幼虫対策(4月~5月上旬)

②夏の高温・日差し対策(7月~9月)

③せん定

基本的にこれだけです。

※肥料は緩効性肥料を3月・6月・8月ごろに木の状態にあわせて与えます。

鉢植えブルーベリー栽培の大敵!

コガネムシの幼虫対策(4月~5月上旬)

植え付け後、苗木が植木鉢になじんだら、鉢植えブルーベリー栽培の重要害虫「コガネムシの幼虫」対策をやっておきましょう。

鉢植えブルーベリー栽培にとって、コガネムシの幼虫は脅威です。

コガネムシの幼虫はブルーベリーの根っこを食い荒らします。(放っておくと普通に枯れます。)

コガネムシが鉢内で産卵できないよう、防虫ネットとインテリアバークで対策を行います。

作業は5月上旬までに行いましょう。

コガネムシの成虫は5月~9月ごろに発生します。

成虫が発生する5月上旬までに作業を完了しておくと安心です。

防虫ネットを鉢のサイズの合わせて切り、真ん中まで切れ込みを入れる。

切れ込みを活用して、スキマができないように防虫ネットを敷く。

インテリアバークで防虫ネットに蓋をする

コガネムシを甘く見ないこと!!

コガネムシの幼虫被害を受けた鉢植えブルーベリーは、最悪枯れてしまいます。

気づいた時には手遅れといったこともあり得ます。

鉢植えブルーベリー栽培の大敵!

夏の高温・日差し対策(7月~9月)

日光はブルーベリーにとって必要不可欠ですが、夏場の強すぎる日差しはブルーベリーに良くありません。

葉焼けや光合成効率の低下による衰弱、収穫量や果実品質の低下を引き起こします。

7月上旬~9月上旬ごろまで、遮光率20%程度の白色寒冷紗で日差しをやわらげたり、半日陰の場所に移動すると良いでしょう。

↓【遮光率22%の白色寒冷紗 見本】

白色寒冷紗の設置が難しい場合は、「木陰」や「軒下」など半日陰になる場所に移動するのもおすすめです。

日差しの柔らかな木陰に移動したブルーベリー
半日陰となる軒下へ移動したブルーベリー

コラム:害虫(ケムシ)被害について

ブルーベリーを栽培していると害虫被害にあうことがあります。

樹液を吸う虫・食害する虫タイプは様々ですが、ケムシ類による葉っぱの食害被害が比較的多いです。

家庭果樹で薬剤散布のハードルはなかなか高いため、ケムシ類の被害を受けた際はスプレータイプの殺虫剤も検討するといいかもしれません。

「ベニカベジフルスプレー」はブルーベリーへのケムシ類適用があります。

ケムシ類に葉っぱを食害されたブルーベリー

※実際の散布前に登録状況を確認しましょう。

※2025時点登録情報:使用期限 収穫45日前まで(3 回以内)

植え付け1年目のせん定は超シンプル!

せん定(12月下旬~2月下旬)

植え付け1年目のせん定はとてもシンプルです

植え付け2年目はまだ果実をならしません。木の成長を優先します。

そのため、来年果実がつかないよう、

花芽を全部切り返す

基本はこれでOKです。

ブルーベリーの木がしっかり成長するまで、収穫は我慢です。

しっかりした木に成長させてから、収穫を始めることで、「長く」・「たくさん」収穫できる木になっていきます。

基本はこの考え方!
ブルーベリー 植え付け1年目の着果が2年目に与える影響
ブルーベリー 植え付け1年目の着果が2年目に与える影響

花芽とは

その名のとおり、花が咲く芽のことです。

ブルーベリーの花芽は「枝の先端部分につく」&「葉芽と比べてふっくら大きい」ため、見た目での判断が容易です。

せん定については動画の方がイメージしやすいと思います。

6:00あたりからせん定について説明しています。

【女性は小さめの180mm NO.101】

【男性は通常サイズの200mm NO.103】がおススメです。

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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