ブドウ

鉢植えブドウ栽培 栽培ガイド

yakumokaju

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リング仕立てのせん定

■時期:12月下旬~3月上旬

落葉直後のせん定はおススメしません。

葉で作られた養分は貯蔵養分として幹・根に蓄えられます。幹・根への養分移動には1か月程度必要です。木の状態に合わせて、12月下旬~3月上旬に行うのがよいでしょう。

寒い地域では低温による枝の枯れこみが心配されるため、厳寒期以降~3月上旬にせん定を行うのがおススメです。

■目的樹形の維持(骨格から発生した枝の整理)

樹形完成後のリング仕立てのせん定はとてもシンプル!

骨格から発生した枝を、1~2芽残しで犠牲芽せん定

枝は犠牲芽せん定

犠牲芽せん定とすることで、先端部の芽の枯れこみを抑えることができます。

残したい芽の1つ先の芽の位置でハサミを入れる(芽ごと切るので、一つ先の芽を犠牲にする)から、犠牲芽せん定と呼ばれます。

この第2芽まで残す場合、

次の第3芽の節部分にハサミを入れる。
こうすることで、切り口からの乾燥による、芽の枯れこみを抑えることができる。
左)犠牲芽せん定の切り口断面 右)通常せん定の切り口断面

残す芽の数は? 1芽?2芽?

今年と同じ枝数としたい場合は、1芽残し。

枝数を増やしたい場合、発芽するか不安な場合は、2芽残し。

せっかくなので、おススメのせん定バサミもご紹介。

「女性は小さめのNO.101」・「男性はNO.103」がおススメです。

せん定ばさみはホームセンターにいろいろと安価なものがありますが、しっかりしたものを選んだ方が「怪我もしにくく」・「手が疲れません」

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リング仕立て 着果の様子

鉢植え栽培では、大玉品種の栽培は難易度が上がります。

(植木鉢の体積を50L以上にすれば、収穫は安定しますが、そこまで大きい植木鉢で栽培するのであれば、地植え栽培の方がメリットがあると感じます。)

そのため、見本樹では小玉品種のデラウェアを栽培してみました。

22L体積の植木鉢で、10房程度、安定収穫可能です。

鉢植えブドウ栽培なら、リング仕立てがおススメです!

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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