鉢植えブドウ栽培 栽培ガイド

ブドウは家庭果樹として、とても人気のある品目ですが、
①地植え栽培の場合、果樹棚が必要になること。
②雨除けをしないと、病気の発生リスクが高いこと。
から、「収穫まで栽培できなかった・・・」といったことも起こりがちです。
このガイドでは「コンパクト&お手軽栽培」を可能とした、
鉢植えブドウ栽培(リング仕立て)について紹介していきます。
「ブドウ栽培をしてみたいけど、難しそう」
「スペースが必要だから、大きなお庭がないと難しい」
そんな悩みはこのガイドを読み終えたとき、無くなっているはずです。


ブドウ栽培概要


ブドウは、
①品種によって色・大きさが様々で、品種を選ぶ楽しさがあること
②房の形を自由にデザインできること
から、とてもクリエイティブな果樹です。
栽培が難しいイメージを持たれがちですが、簡易でも良いので【雨よけ】できれば、意外とお手軽に収穫まで楽しめます。

鉢植え栽培おススメ品種
①デラウェア




②スチューベン


栽培前の確認事項
本ガイドの栽培方法と実際の栽培状況を近づけることで、個別具体的な紹介を行います。
チェックリストに従って、可能な限り栽培条件を近づけてください。
地植え栽培の場合、植えつける環境に成長度が大きく変動します。
同サイズの植木鉢で育てることで「木の大きさ」・「成長度」をガイドと近づけます。
※栽培見本樹は体積22Lの植木鉢で栽培しています。
仕立て方によって枝管理が異なるためです。
同じ仕立て方に育成することで、栽培状況をガイドと近づけます。
ベランダや軒下などで雨除けできれば、病気の心配はかなり少なくなります。
つまり、失敗のリスクが大幅に減ります。
鉢植え栽培では、土の量が制限されます。
大玉品種も鉢植え栽培可能ですが、50Lや100L等の大型鉢でなければ、極端に収穫量が少なくなります。
鉢植えでコンパクト栽培を行う場合は、小粒・中粒品種がおススメです。
鉢植え果樹を失敗する意外な原因が「間違った水やり」です。
水管理について「絶対にこう!」といった明確な基準はありません。
木の様子を確認しながら、感覚的に行うのが普通です。
この感覚が曲者で、栽培初心者は「水のやりすぎ」→「根腐れによる生育不良」→「水不足勘違いして、さらに水やり」の負のスパイラルに陥りやすいのです。
基本的に鉢内部が乾いたら水やりをするわけですから、「視覚的に鉢内部の水分状態を知ること」ができれば、水やりの不安はかなり解消されます。
色々な商品が発売されていますが、個人的なおススメはキャビノチェ株式会社の「SUS TEE」です。
よければ鉢植え果樹に取り入れてみてください。