ブドウ

鉢植えブドウ栽培 栽培ガイド

yakumokaju

ブドウは家庭果樹として、とても人気のある品目ですが、

①地植え栽培の場合、果樹棚が必要になること。

②雨除けをしないと、病気の発生リスクが高いこと。

から、「収穫まで栽培できなかった・・・」といったことも起こりがちです。

このガイドでは「コンパクト&お手軽栽培」を可能とした、

鉢植えブドウ栽培(リング仕立て)について紹介していきます。

「ブドウ栽培をしてみたいけど、難しそう」

「スペースが必要だから、大きなお庭がないと難しい」

そんな悩みはこのガイドを読み終えたとき、無くなっているはずです。

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

ブドウ栽培概要

①品種によって色・大きさが様々で、品種を選ぶ楽しさがあること

②房の形を自由にデザインできること

から、とてもクリエイティブな果樹です。

栽培が難しいイメージを持たれがちですが、簡易でも良いので【雨よけ】できれば、意外とお手軽に収穫まで楽しめます。

●栽培適地:全国 ※基本的に全国で栽培可能です。

ブドウの病気の多くは雨の媒介に伝搬します。

雨よけ栽培が難しい場合は、こまめな薬剤散布が必要となります。

鉢植え栽培おススメ品種

デラウェア

風味豊かな小粒ブドウ。

鉢植え栽培と相性がよく、おススメ。

デラウェアについて詳しくはこちら
ブドウ 品種紹介 「デラウェア」
ブドウ 品種紹介 「デラウェア」

スチューベン

病気に強く、栽培しやすい品種です。

中粒ブドウのため、鉢植え栽培との相性も○

栽培前の確認事項

本ガイドの栽培方法と実際の栽培状況を近づけることで、個別具体的な紹介を行います。

チェックリストに従って、可能な限り栽培条件を近づけてください。

□鉢植え栽培であること

地植え栽培の場合、植えつける環境に成長度が大きく変動します。

同サイズの植木鉢で育てることで「木の大きさ」・「成長度」をガイドと近づけます。

※栽培見本樹は体積22Lの植木鉢で栽培しています。

リング仕立てであること

仕立て方によって枝管理が異なるためです。

同じ仕立て方に育成することで、栽培状況をガイドと近づけます。

雨よけ栽培であること

ベランダや軒下などで雨除けできれば、病気の心配はかなり少なくなります。

つまり、失敗のリスクが大幅に減ります。

小粒・中粒品種であること

鉢植え栽培では、土の量が制限されます。

大玉品種も鉢植え栽培可能ですが、50Lや100L等の大型鉢でなければ、極端に収穫量が少なくなります。

鉢植えでコンパクト栽培を行う場合は、小粒・中粒品種がおススメです。

コラム:水やりについて

鉢植え果樹を失敗する意外な原因が「間違った水やり」です。

水管理について「絶対にこう!」といった明確な基準はありません。

木の様子を確認しながら、感覚的に行うのが普通です。

この感覚が曲者で、栽培初心者は「水のやりすぎ」→「根腐れによる生育不良」→「水不足勘違いして、さらに水やり」の負のスパイラルに陥りやすいのです。

基本的に鉢内部が乾いたら水やりをするわけですから、「視覚的に鉢内部の水分状態を知ること」ができれば、水やりの不安はかなり解消されます。

色々な商品が発売されていますが、個人的なおススメはキャビノチェ株式会社の「SUS TEE」です。

よければ鉢植え果樹に取り入れてみてください。

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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