リンゴ・ナシ

洋ナシ 追熟について

yakumokaju

今回はちょっとした雑談回「洋ナシの追熟」について

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洋ナシの追熟について

洋ナシは収穫後に追熟が必要な果物です。

収穫直後の洋ナシは甘みを感じにくく、硬くゴリゴリした食感であまり美味しくありません。

収穫後しばらく寝かせておくことで、デンプンが糖分に分解されるとともに、肉質も洋ナシ特有のなめらかな食感に変化していきます

基本的にスーパーで販売されている洋ナシは完熟前!

(日持ち性を高めるため、追熟完了少し前の状態であることが多いね。)

洋ナシを購入したときはお家で追熟を行おう。

スーパーの棚上で追熟が完了している場合もあります。

洋ナシの追熟完了タイミングを見極め、追熟が必要な場合はお家で追熟を行いましょう。

追熟前(品種はゼネラル・レクラーク)

追熟後 (品種はゼネラル・レクラーク)

品種にもよるけれど、追熟が進むと果皮の色が変化してくることが多いね。

追熟進度の見極めは果皮の色だけを見るわけじゃないけれど、指標の1つだね。

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洋ナシの追熟方法

追熟方法は色々な方法がありますが、紙袋へ入れたりキッチンペーパーにくるんで、風通しの良い場所に、室温で保管するのが簡単でおススメです。

30℃以上の高温では追熟は進みませんが、洋ナシの収穫時期は秋ですので室温に保管しても問題ないでしょう。

冷蔵庫に保管すると追熟速度を遅くすることができます。

洋ナシがたくさんある場合は「追熟したい分を室温へ。保管したい果実は冷蔵庫へ」保管すると長く楽しめます。

追熟が完了した果実は日持ちしないから急いで食べよう!

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洋ナシ 食べごろの見分け方

①軸付近にシワが出てきたとき

②軸の近くを軽く押してみて、やわらかさを感じるか

が追熟完了の見極めポイントです。

ラ・フランス(追熟前)

ラ・フランス(追熟後)
軸付近にシワができている。

「シワで判断する」のは少し慣れがいるため、

難しいと感じた場合は、「軸付近の表面を軽く押してみて、指が少し沈み込む感覚があるか」で判断するとよいでしょう。

追熟後の洋ナシはフォークがスッと沈み込んでいくくらい柔らかくなめらか!

デンプンが糖分に分解されたことで甘みもグッと高まるし、風味豊か!

不溶性ペクチンが水溶性ペクチンに変化することで洋ナシ特有のトロっとなめらかな食感になっているんだ。

美味しくない洋ナシを買っちゃったって人は追熟が甘かったのかもしれないね。

洋ナシの追熟 まとめ

●スーパーで買ってきた洋ナシは追熟すべし!

●追熟の温度は基本室温でOK。

●肩の部分を軽く押してみて、柔らかさを感じたら食べ頃!

ということで、今回は「洋ナシの追熟」についてご紹介しました。

やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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