「コンパクトに栽培したい」
「ガーデニングとして果樹栽培を取り入れたい」
といった方におススメの品目です。
カンキツはコンパクトに栽培できるのも魅力的!
品目一覧はこの記事をチェック。
より詳しく知りたい場合はこちらの本もおススメ!
カンキツ栽培の難易度や栽培概要はざっくりこんな感じ!
栽培難易度:■■□□□(簡単)
収穫時期:品種によって大きく異なる
収穫までの必要年数(鉢植え):3~4年
収穫までの必要年数(地植え):4~5年
おすすめ品種:肥のあけぼの、みはや、はるか
栽培適地:関東以南の暖地(-3℃を下回らなければ栽培は可能)
※ユズなどの香酸類は寒さに強いです。-7℃まで耐えられます。
1品種でなるか:〇(1本でなる)
おススメ仕立て方:開心自然形(鉢植え)
①コンパクトに栽培できる!
②葉や花も楽しめる(ガーデニング向き!)
③病害虫に強いため、栽培しやすい!
④品種が非常に多い!
おススメポイント① コンパクトに栽培できる!
どうしても果樹栽培と聞くと
「地面に植えて大きく育てる」
というイメージが先行しますが、
個人的に果樹栽培は「まずは鉢植え栽培」をおススメしています。
理由はコンパクトに栽培できるからです。その中でもカンキツはコンパクトに栽培しやすい品目です。
【小さい鉢でコンパクトに仕立てたカンキツ・レモン】
鉢で栽培すれば、大きさは思いのまま!
鉢を大きくすれば木も大きく。
鉢が小さければ小さく栽培できるよ!
おススメポイント② 葉や花も楽しめる!(ガーデニング向き!)
カンキツは常緑果樹のため、年中葉をつけています。
冬場でも青々とした葉がある鉢物という意味でガーデニング向きです。
カンキツは果実だけでなく葉や花にも独自の香気成分を発しているため、植木鉢でカンキツを栽培しているだけでその爽やかな香りを楽しめます。
【白く可憐なカンキツの花 爽やかな香りが魅力】
お部屋の窓際で栽培してもいいかも。
「お部屋を華やかに飾りながら、葉っぱや花、果実を楽しめる」というのはなかなか素敵だと思います。
おススメポイント③ 病害虫に強いため、栽培しやすい
カンキツ類は他の果樹よりも比較的病害虫に強いため、あまり農薬を散布しなくてもよい果樹品目になります。
とは言っても、病気・害虫が全く発生しないわけではないよ!
状況にあわせて、対応していこう。
おススメポイント④ 品種が非常に多い!
カンキツは非常に品種数が多いです。
家庭果樹として手に入る苗木の品種数は一番多いかもしれません。
それはつまり、
「新たな品種に出会いやすい」
「栽培しないと食べれない品種が多い」
と言うことでもあります。
品種カタログを眺めるだけでも楽しくなる品目です。
注意ポイント① 品種数が非常に多い
品種の多さは注意点でもあります。
品種によって栽培適地は異なり、栽培難易度も様々です。
栽培したい品種の特徴をしっかり確認しないと、植えつけてから「こんなはずじゃなかった」となってしまいます。
基本的に収穫が遅い晩柑類は真冬に果実がなるから、寒さの影響受けやすいよ。
迷ったら収穫が早い早生(わせ)系の温州にしておくと安心!
- 肥のあけぼの
- みはや
- はるか
①「肥のあけぼの」
あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、カンキツ業界では有名品種です。
栽培で悩んだらこの品種でいいのでは?とも思ってしまいます。
早生温州ミカン(収穫時期が早い温州ミカン)はこの品種を超えることを目標に育種改良されると言われるほどです。
②「みはや」
「みはや」は間違いなくこれからも栽培が増えていく品種です。
一番の特徴は「鮮やかな果皮」
加えて、「作りやすい」・「単純に美味しい」と総合的に優秀な品種です。
「肥のあけぼの」よりも尖った品種を栽培したいのであれば「みはや」もおススメです。
③はるか
個人的一押し品種です。
「日向夏」の種から選抜された品種で見た目に反して非常に甘く、「日向夏」と同じ属性の爽やかさがあります。
高級感があるカンキツを栽培したい場合は「はるか」もおススメです。
個人的には「はるか」が一押し。
見た目以上に甘く、美味しい品種です。
初めて果樹栽培をする時に恐らく一番悩むのが仕立て方です。
果樹栽培では着果習性を利用しながら品目ごとに仕立て方を変えていきます。
難しく考えなくても大丈夫!
カンキツ類は自由に栽培してもある程度はきれいな形にまとまります。
迷ったら、とりあえず
開心自然形(かいしんしぜんけい)
を意識して仕立てていきましょう。
【開心自然形をベースに仕立てたカンキツ・レモン】
今回は個別品目紹介:カンキツ
ということでカンキツ栽培を始める前の概要についてさらっとお話ししました!
カンキツ栽培のまとめはこの記事をチェック。
品目一覧はこの記事をチェック!