リンゴ・ナシ

お家でリンゴ栽培 栽培ガイド

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まずは木の骨格を仕立てていく!

エスパリエ仕立ての仕立て方&枝の管理

植え付け1~2年目は木の骨格を作る年です

エスパリエ仕立ての育成方法は

【エスパリエ仕立ての樹形イメージに沿って、枝を誘引していく】

基本的にこれだけです。

※肥料は緩効性肥料を3月・6月・8月ごろに木の状態にあわせて与えます。

栽培管理のポイントは下記のとおりです。

  1. 枝の誘引
  2. 夏季せん定

枝の誘引

枝の誘引について

放っておいても枝は思った方向へ成長しません。

誘引で枝を伸ばしたい方向へと導き、エスパリエ仕立てに仕立てていきましょう。

誘引のポイントは「こまめに」・「無理なく」・「少しずつ」です。

誘引前のリンゴ
例えばこの枝を・・・

支柱に誘引していく。

こまめに誘引を行い、管理していけば、植え付け2年目夏には・・・

樹形がおおむね完成します。

植え付け2年目 夏の様子

植え付け2年目に木の骨格が完成するのは、【プランター栽培】×【エスパリエ仕立て】の大きなメリット!

樹形完成が早く、コンパクトにまとまる、そして仕立て方が簡単です。

支柱を組むときはヒューガーデンクリップがおススメです。

使用するイボ竹の太さにあわせて使えば、誘引用の骨組みを楽に作れます。

エスパリエ仕立ての超重要作業!

夏季せん定(7月~8月)

一般的にせん定は冬に行いますが、エスパリエ仕立てでは、夏にせん定を行います。

夏季せん定で樹形の維持と来年果実が着く位置を調整します。

①ひこばえの切除

ひこばえは株本から出てくる枝のことです。

残していても、養分の浪費&樹形を乱す要因になるため、全て切除します。

②骨格から発生した枝の切り返し

木の骨格から発生した枝を葉っぱ3枚~4枚残しで切り返します。

※切り返した枝から枝が再度伸び始めたら、再度伸び始めた部分を葉っぱ1枚残しで切り返す。

リンゴの着果習性と夏季せん定

リンゴは7月頃から、今年伸びた枝の先端部分に花芽(来年花をつける芽)が作られ始めます。

7月~8月に来年果実をならせたい場所まで枝を切り返しておけば、切り返した位置に花芽ができ始めるため、着果位置を調整(樹形の維持)することができます。

骨格枝先端の切り返し

木の骨格が完成し、これ以上大きくしたくない場合は、任意の位置で骨格を切り返しておきましょう。

【夏季せん定前】

【夏季せん定後】

エスパリエ仕立ての仕立て方&枝の管理方法は以上です。

次ページでは収穫までの果実の様子を紹介していきます。

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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