シャインマスカット栽培【栽培ガイド】

この記事では「お家でのシャインマスカット栽培」についてまとめて語っていくよ。
その他のブドウ栽培のまとめはこちらをチェック↓↓!



ブドウ栽培おススメアイテムもまとめているから、よければ見てみてね!

前提条件
シャインマスカットには様々な仕立て方・栽培方法があります。
この記事では「雨の当たる露地栽培」・「平棚を活用した平棚(W)H型整枝」でのシャインマスカットを例に枝の管理・房づくりについてまとめてご紹介します。

この記事では仕立て方については触れず、木の骨格が完成している木での枝管理・房づくりについてご紹介していくよ!
●薬剤散布については病気対策の殺菌剤のみご紹介しています。必要に応じて殺虫剤を選び散布してください。
●あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。
2022年での作業となります。薬剤散布をされる際は最新の農薬登録情報をご確認ください。
薬剤散布「1回目」【春先(休眠期)】
発芽前2月~3月にデランフロアブルを散布!
シャインマスカットを雨の当たる露地で栽培するなら、休眠期の薬剤散布は必須かも。
デランフロアブルで黒とう病対策をしっかり行うことで、春にいいスタートが切れるよ。
薬剤散布「2回目」【4月下旬頃】
2回目の薬剤散布!
シャインマスカットを雨の当たる露地で栽培するなら、こまめな薬剤散布は必須だよ。
葉っぱが出始めた展葉初期に「オンリーワンフロアブル」で黒とう病対策を行おう!

【あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。】
【2022年での作業となります。薬剤散布をされる際は最新の農薬登録情報をご確認ください。】
薬剤散布「3回目」【5月上旬頃】
葉っぱが5枚~6枚でてきたら3回目の薬剤散布を行うよ!
「ドーシャスフロアブル」でべと病・黒とう病対策。

【あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。】
【2022年での作業となります。薬剤散布をされる際は最新の農薬登録情報をご確認ください。】
薬剤散布「4回目」&誘引開始【5月中旬頃】
5月中旬頃、葉っぱが9枚~10枚でてきたら4回目の薬剤散布を行うよ!
「オーソサイド水和剤80」でべと病・黒とう病対策!
【あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。】
【2022年での作業となります。薬剤散布をされる際は最新の農薬登録情報をご確認ください。】
薬剤散布ばっかりじゃないか!
こんなにこまめに散布するんか?
ブドウの病気の多くは雨を媒介に伝搬するからね。
シャインマスカットの露地栽培ではこれくらいの間隔で薬剤散布をしないと病気が発生するんだ。大体10日おきに散布するイメージだね。
ちょっと厳しいことを言うけど、薬剤散布が無理なら露地栽培でのシャインマスカット栽培は無理だと思うよ。
病気のないシャインマスカットを露地栽培で収穫するには薬剤散布は必要ってことか。
そうだねぇ。
雨よけ栽培できれば、薬剤散布を減らすこともできるけど、ビニールハウスや雨よけトンネルを準備するのは負担が大きいよね。


↑↑こんな雨よけトンネルが作れたらええけど、金も技術もないわ・・・
薬剤散布が負担の場合は鉢植え・プランター栽培でコンパクトに栽培するのもおすすめだよ!
小さく栽培すればベランダや軒下で簡易雨よけ栽培できるから、栽培難易度はグッと下がるね。

あとは、枝がある程度しっかりしてきたら、都度棚面に誘引していこう!

↓


枝の誘引はテープナーがあると便利!
というか、(ほぼ)必須アイテムだと思うよ!

薬剤散布「5回目」【5月下旬頃】
5月下旬頃、開花前に5回目の薬剤散布を行うよ!
薬剤は4回目と同じ「オーソサイド水和剤80」

【あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。】
【2022年での作業となります。薬剤散布をされる際は最新の農薬登録情報をご確認ください。】
ストレプトマイシン処理【満開 14 日前~開花始期】
シャインマスカットはジベレリン処理だけでは種が入ってしまう可能性があるから「ストレプトマイシン処理」を行おう!
ジベレリン処理だけじゃだめなん?
シャインマスカットの場合、ジベレリン処理だけだと種が結構入っちゃうんだ。
感覚的な話になっちゃうけど、ジベレリン処理だけの場合、無核化率90%前後だと思う。10個に1個くらい種が入っちゃうね。
10個に1個はちょっと多いな。1房に何個かは種があるってことやもんな。
ストレプトマイシン処理とは
無核化(種無し化)の補助処理として行われます。
ブドウはジベレリンによって無核化(種無し化)を行いますが、シャインマスカットはジベレリン処理だけでは完全無核化が難しいです。
ストレプトマイシン処理を行うことでほぼ100%の無核化(種無し化)が可能です。


薬液の処理方法は色々「調整した薬液を房に浸けたり・スプレーしたり」
【あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。】
【2022年での作業となります。薬剤散布をされる際は最新の農薬登録情報をご確認ください。】
花穂整形【5月下旬頃】
蕾のあつまり「花穂」が出てきて、ある程度成長したら【花穂整形】を行おう!
【花穂整形】は房づくりの第一ステップ!
【花穂整形】で養分の浪費を抑えながら、房の形も整えていくよ。
↓↓の記事で詳しく紹介してるから、見てみてね!

ジベレリン処理「1回目」【6月上旬頃(満開~満開3日後)】
ブドウの花が満開になったらいよいよ1回目のジベレリン処理!
大切なのはタイミング!【満開~満開3日後】の適期にしっかり行おう!
↓↓の記事で詳しく紹介してるから、見てみてね!

【2022年での作業となります。作業の前に最新の登録情報をご確認ください。】
笠かけ作業【ジベレリン処理「1回目」後、可能な限り早く】
露地栽培では雨は大敵!
可能ならジベレリン処理「1回目」の後に笠かけを行って、病気から房を守ろう!

薬剤散布「6回目」【ジベレリン処理「1回目」が終わった6月上旬頃】
梅雨入り前の薬剤散布。
ジマンダイセン水和剤でいろいろな病気からブドウの木を守っておこう!

【あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。】
【2022年での作業となります。薬剤散布をされる際は最新の農薬登録情報をご確認ください。】
摘粒・摘房【ジベレリン処理1回目~2回目】
ジベレリン処理「1回目」後、1週間くらいすると粒が太ってくるよ。
このタイミングで【房の形を整える】&【良くない房を間引く】!
↓↓の記事で詳しく紹介してるから、見てみてね!

ジベレリン処理「2回目」【1回目のジベレリン処理から10-15日後】
1回目のジベレリン処理から2週間くらいすると、果粒が小豆くらいの大きさになってくるね。
このタイミングで2回目のジベレリン処理を行い果粒肥大を促そう!
↓↓の記事で詳しく紹介してるから、見てみてね!

【2022年での作業となります。作業の前に最新の登録情報をご確認ください。】
薬剤散布「7回目」【袋掛け直前】
とにかく露地栽培では、病気が多発するから油断せずにね!
ジマンダイセン水和剤+アドマイヤ―フロアブルの混用で病気・アザミウマ対策を行おう。
アドマイヤ―フロアブルはホームセンターになかったら取り寄せてもらおう!

【あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。】
【2022年での作業となります。薬剤散布をされる際は最新の農薬登録情報をご確認ください。】
袋掛け【摘粒・直前の薬剤散布が終わり次第すぐ】
「摘粒」と「薬剤散布」が終わったら袋掛け!病気や害虫から房を守ろう!
↓↓の記事で詳しく紹介してるから、見てみてね!

袋掛け後の薬剤散布(袋掛け後 約2~3週間おきに行う)
袋掛けが終わった後も定期的な薬剤散布!
大体2~3週間おきにICボルドー66Dを散布しているよ!
ボルドーを散布しておけば、秋まで葉っぱを元気に保つことができるよ。

インターネットには5㎏しかなかったけど、5㎏は家庭果樹ではちょっと多いかも。1㎏も販売してるから、ホームセンター等で取り寄せてもらうのもいいかも。
【あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。】
【2022年での作業となります。薬剤散布をされる際は最新の農薬登録情報をご確認ください。】
仕上げ摘粒【1回目のジベレリン処理から50-60日後頃】
ここまでくれば収穫まであと少し。
いくつか袋の中を確認して、「仕上げ摘粒と房型の最終チェック」を行おう!
↓↓の記事で詳しく紹介してるから、見てみてね!

糖度チェック&収穫【1回目のジベレリン処理から95-100日後頃】
いよいよ収穫!シャインマスカットは着色しないから糖度チェックを行ってから収穫するとさらにGood!
↓↓の記事で詳しく紹介してるから、見てみてね!

ということで今回は「お家でのシャインマスカット栽培」についてまとめてご紹介しました。
その他のブドウ栽培まとめは↓↓を見てみてね!



ブドウ栽培おススメアイテムもまとめているから、よければ見てみてね!
