鉢植え・プランター果樹 必須作業「鉢増し・根切り」について

今回は鉢植え・プランター果樹 必須作業「鉢増し・根切り」について語っていくよ。
根切りは必須作業?
A:基本的に必須作業です。
根は毎年新たに発生します。
すると、植え付け容器内のスペースは徐々に古い根で埋まっていきます。
毎年新しく発生する若い根(新根と言います。)が養分を効率よく吸収するため、
植え付け容器内で古い根が増え、新根の成長スペースが無くなることは木の衰弱を招きます。
鉢の大きさにもよりますが、10号鉢を基準に考えると1~2年で根が鉢全体に回っていきます。

植え付け容器の大きさによるけれど、1~2年に1度の根切り作業は基本的に必須!
根切りと鉢増し
鉢増しとは
現在の植え付け容器よりも大きな容器に植え替えることを「鉢増し」と言います。
根切りとあわせて行うことが多いです。
根切り・鉢増しの作業時期
鉢増し・根切りは根っこの活動が停滞している時期に行います。
地域・品目にもよりますが、3月上中旬が良いと思います。
※11月下旬ごろも作業は可能です。
※作業適期以外の根切り作業は基本的にNGです。

↓は根切りを行った後、鉢増ししたイチジク。








秋の植え替え適期に鉢増しすることもあるね。
秋の鉢増しの場合は根切りを行わないよ。
作業の雰囲気は↓の動画を見てみてね。
木の大きさを維持するための根切り
根は木にとって胃袋のようなものです。
根っこの量が増えればその分、木は大きくなります。
木の大きさを現状維持するためには、現在の根っこの量をキープしなくてはなりません。
しかし、新しい根が成長するスペースを確保しないと木が衰弱する。
この解決策が能力の落ちた古い根を切り除き、新しい根のスペースを確保する「根切り」というわけです。




根っこを切る量は「全体の1/4~1/3」が一つの基準だね。

植え付け容器から木を取り出せないような「大型の鉢・プランター」の場合は、そのまま根切りするのも一つの手段だよ!



この例では単管パイプとゴムハンマーを使って、根切りをしているよ。
単管パイプをゴムハンマーで打ち付けて、円状に土と根っこを切り出すんだ。
根切り後の様子はこんな感じ!



かなり根気がいる作業だから、手回し式の穴掘り器を使ったほうが楽かも・・・
こんなやつだね。↓

あけた穴に新しい培養土を入れ直せば作業完了!



ということで鉢植え・プランター果樹 必須作業「鉢増し・根切り」についてお話ししました。
