ポット苗木の越冬技術「二重鉢」
yakumokaju
やくも果樹研究所

今回は果樹でよく問題となる現象「生理落果」についておっちゃんとの小話スタイルで語っていきます。

おっちゃん!生理落果って知ってる?

詳しい理屈は知らんけど何となく知っとるな。
果実が収穫前に勝手に落ちるあれやろ?

そうそう。
すべての品目で発生するわけではないけれど、その理屈を知っておくと捗ることもあるかもしれないから、今回は「生理落果」についてざっくり語っていくよ。
生理落果とは
ざっくり言ってしまうと、果実が収穫前に落ちてしまう現象です。
果実のなりすぎを抑え、樹体の栄養状態を健全に保とうとする生理現象であると言われています。
品目・品種によって発生程度は異なりますが、カキやカンキツ、モモやウメ、リンゴなどで発生する現象です。




「生理落果」は基本的に果実のなりすぎによる養分競合によって発生すると言われているんだ。
それに加えて、カキやリンゴなどでは受粉が上手くいっていないと発生するね。
生理落果を抑えるポイントは樹体の養分状態を健全に保つことが一番!
「曇りの日が続く」といった気象条件によって発生が助長されることもあるけれど、
枝葉を元気に成長させ、適正着果量を守り、養分の合成・貯蔵がしっかりと行える樹体に保つことが大切!

ようは基本に忠実にってことやな。

結局そういうことだね。

ということで今回は「生理落果」についてお話ししました。