イチジク

地植えイチジク(一文字仕立て)の仕立て方

yakumokaju

地植えイチジク栽培でよく用いられる一文字仕立て。

強樹勢品種(枝の伸びが旺盛な品種)では不向きとされていますが、

【管理が簡単】&【作業効率が良い】ことから、桝井ドーフィンなどの樹勢があまり強くない品種では、王道の仕立て方です。

一文字仕立てのイメージ

本記事では地植えイチジクの一文字仕立ての仕立て方を紹介します。

  1. 植え付け1年目の枝管理
  2. 植え付け2年目の枝管理
  3. その他イチジクの栽培ガイド

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

今回は、秋植えしています。

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植え付け1年目の枝管理

植え付け後、枝が成長してきたら、枝の育成&誘引をしていきましょう。

支柱を挿して、2本の枝を斜め45度くらいの角度に、誘引&育成していきます。

初めから枝を水平誘引すると、枝の成長が悪くなります。

植え付け1年目(夏) 支柱で45度に枝を育成中

そのまま秋まで枝の育成を継続

11月ごろになったら、支柱を組んで枝を水平誘引していきます。

※春先も作業適期です。

枝の水平誘引の作業適期は春先とされますが、11月ごろに作業することも可能なため、今回は11月に作業しています。

(11月ごろであれば、枝の柔軟性が高く、枝の誘引が簡単なためです。)

まずは誘引用の支柱を組んでいきます。

使うのはイボ竹!

サイズは色々ありますが、今回は「φ16×2100㎜とφ16×900㎜」を使っています。

【φ16×900㎜】のイボ竹でX状に足場を作って、

その足場に【φ16×2100㎜】のイボ竹を固定していきます。

支柱が組めたら、枝を水平誘引していきます。

斜め45度で育成しているので、水平誘引しやすい。

片側が誘引できたら、もう片方も・・・

これにて誘引完了です。

植え付け1年目の枝管理はこれにて完了です。

冬に枝の先端を軽く切り返しておくと、2年目の枝の成長がよくなります。

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植え付け2年目の枝管理

植え付け2年目も木の骨格を育成させる時期です。

基本的には、植え付け1年目と同じような枝管理を行えばOKです。

植え付け2年目(夏) 枝を斜め45度で育成。

秋または春先に1年目と同じように枝を水平誘引していけば・・・

植え付け3年目 初夏の様子

木の骨格が予定の大きさまで成長したら、木の骨格から果実のなり枝を育成し、収穫していきましょう。

一文字仕立ては【管理が簡単】&【作業効率が良い】のが魅力です。

支柱の組み方も簡単ですので、家庭果樹にもおススメです。

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その他のイチジク栽培ガイド

イチジク栽培に関する、その他の栽培ガイドも作っています。

ぜひ、他の栽培ガイドもご覧ください!

栽培のポイントを細かくまとめています!

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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