今回は全ての基本である「水やり」についてざっくり語っていくよ。
水やりのポイント
鉢土の表面が乾いたら、しっかり水やり
ざっくりとした目安ですが、
春:2~3日に1回
夏:毎日
秋:2~3日に1回
冬:7~10日に1回
視覚的に鉢の水分状況が知りたいときは「水やりチェッカー」がおススメ!
・視覚的に水やりタイミングがわかる
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・シンプルなデザイン
使っていない人が多いけれど、ぜひ一回試してほしい商品。
鉢の中が乾いているのか・水があるのかを視覚的に判断できるだけで果樹栽培は劇的に変わるよ!
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水のやりすぎに注意!
水のやりすぎは 「木の軟弱化」+「根腐れ」を招く
鉢植え果樹で意外と多い失敗が水のやりすぎ。
「ついつい水を与えすぎてしまって木が弱る」
↓
「水が足りないと勘違いして、さらに水やり」
の負のらせんに陥ることがあるよ。注意!!
そもそも「根腐れ」とは?
「根腐れ」発生までの流れ
①根の周囲の酸素が不足する(嫌気状態と言います)。
↓
②根は呼吸が出来ずに活動が停滞。
↓
③嫌気状態を好む嫌気性菌や通性嫌気性菌が活発になる。
↓
④嫌気性菌たちが有機物(この場合、酸欠状態の根)を分解し腐敗させる。
↓
⑤根腐れ発生!
補足!
鉢内部に常に程よく水分がある状態だと、根っこが伸びる必要があまりないから、根っこがあまり成長しないんだ。
結果、通常であれば耐えられる乾燥にも耐えられない木になっちゃうね。
つまり、
適度な乾燥ストレスを与えてあげないと貧弱な木になるってこと。
程よく負荷を与えることが丈夫な木に成長するには必要ってことか。
だから、「鉢土の表面が乾いたら、しっかり水やり」が基準なんやな。
そういうこと!
乾く前に水をあげてばかりいたら、打たれ弱い木になっちゃうんだ。
水やりは朝・夕の涼しい時間帯に
水やりの時間帯も大切だね。
水やりは必ず「朝・夕」の涼しい時間帯に行おう。
気温が上がり、日差しの強い日中に行うのはNG!
なんで?
植木鉢の中は「おっちゃんが想像している以上に高温になるから」だよ。
強い日差しを受けたアスファルトってすごい熱いでしょ?
同じように植木鉢もけっこう熱くなっちゃうんだ。
そんな時に水をあげたら、植木鉢の中で水がお湯みたいになって、植木鉢の中はさながら「蒸し風呂状態」になっちゃう。
もちろん、そんな状態が果樹にとっていい環境なわけないから、根っこはすごいダメージを受けちゃうってわけ。
なるほどな。
涼しい季節はそこまで気にしなくても影響は少ないけれど、夏は要注意!
普段から、涼しい時間帯に水やりを行う習慣が大切かもね。
●水やりは「鉢土の表面が乾いたら、たっぷり」が基準
●簡単に水やりタイミングを知りたい場合は「水やりチェッカー」もおススメ
●水のやりすぎは「木の軟弱化」+「根腐れ」を招く。
●水やりは必ず涼しい時間帯(朝・夕)に
ざっくりこんな感じ!!
ということで今回は「鉢植え果樹 水やりの基礎」ついてご紹介しました!