カンキツ・レモン 気を付けたい害虫③「ハダニ」

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今回は「カンキツ・レモンの気を付けたい害虫 ハダニ」について語っていくよ。

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ハダニとは

ハダニは葉や果実を吸汁加害する害虫です。

被害葉は葉緑素が抜けて白くなっていき、木の成長に悪影響を及ぼします。

●同時期に卵・幼虫・成虫が混在し、一括防除が難しい。

●6月~8月上旬・9月中旬~10月下旬に急増しやすい。

のが特徴です。

被害が拡大する前に、薬剤散布を検討することが大切です。

ハダニ被害を受けた葉っぱ。
ところどころ葉っぱの葉緑素が抜けている。
被害葉の拡大写真 
赤枠内にいる大小の赤いものがハダニ
被害を受けていないカンキツの葉っぱ。青々としている。

ハダニはものすごいスピードで急増するよ。

そしてあっという間にほとんどの葉っぱの緑色が抜けていくよ。

被害が確認できる(急増する)前に予防的に薬剤散布を行うことが大切。

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ハダニ対策

被害が広がる(増殖する前に)薬剤散布を行うのが一番!

防除時期は地域にもよるけれど、発生ピーク前に散布するのが効果的!

ハダニの発生ピーク

6月~8月上旬

②9月中旬~10月下旬

※地域・栽培状況によります。

↑の急増時期・または急増開始前に薬剤防除をするのが効果的です。

あくまでも発生ピークは参考です。

ハダニ被害に気づいたら、深刻化するまえに薬剤防除を行いましょう。

ハダニの薬剤散布を行うときは、↓↓のことを気を付けよう!

【同系統の薬剤を繰り返し使わない!】

ダニは「薬剤抵抗性を獲得しやすい。」という特徴があります。

薬剤散布するときは同系統の薬剤の連用は必ず避けてください。

同系統の薬剤を連用すると、その薬剤に耐性を持つハダニが生まれ、薬剤が効きにくくなります。

場合によっては、薬剤耐性群の誕生により状況が悪化します。

薬剤は色々あるから、おススメを載せとくね!

ダニ太郎はビフェナゼート系の薬剤です。

バロックフロアブルはエトキサゾール系の薬剤です。

この2種類をそろえればとりあえずは大丈夫かな。

薬剤散布する際は、必ず最新の登録情報を確認してください。

薬剤散布するときは周囲への飛散に注意しながら、防除マスク・保護メガネを使用して慎重に作業しよう!

ということで、今回は「カンキツ・レモン気を付けたい害虫 ハダニ」についてお話ししました。

その他の気をつけたい害虫については↓↓を見てみてね!

葉っぱを食べつくす怖いやつ
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気が付いたら葉っぱに潜む、怖いやつ
カンキツ・レモン 気を付けたい害虫②「ミカンハモグリガ(エカキムシ)」
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鉢植えカンキツ・レモンの栽培まとめもあるから、みてみてね!

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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