神話の果実? 「橘」について

今回は歴史あるカンキツ品種「橘」について、おっちゃんとの雑談スタイルで語っていくよ。
日本柑橘の祖「橘」について

橘は日本固有のカンキツ品種!
と同時に、日本最古の歴史を持つ品種だよ!

橘は【日本カンキツの祖」と呼ばれとるな。
カンキツ(柑橘)の漢字にも橘が含まれとるしな。
橘と日本の歴史
橘は日本最古の歴史を持つカンキツ品種です。
奈良時代に編纂された「古事記」には、垂仁(すいにん)天皇の命を受けた、田道間守(たじまもり)が常世の国から持ち帰った、非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)と呼ばれる不老長寿の実が橘である。と記さていたり、
日本最古の歌集「万葉集」には、橘を題材にした繁栄を祝う歌がたくさん読まれていたりと、
古来より日本に親しまれてきた品種です。

橘にゆかりがある神社は色々あるけど、和歌山県の橘本神社が有名だね。
柑橘や菓子業の祖として、また文化の神として広く崇敬される田道間守を祭っている神社で、
田道間守が常世の国から持ち帰った「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」(現在の橘)を最初に植えた地とされているね。
もちろん、境内には橘の木が植えられているよ。
カンキツ品種としての「橘」について

橘とか大和橘といった名前で苗木が販売されているね。
●果実の大きさは温州ミカンの半分以下
●酸味が非常に強く、甘みも少ない
●種が多い
と、生食には向きません。

食べるための果実というよりは、
●珍しい日本固有のカンキツ品種であること。
●神話の中に出てくる果実であること。
から、日本の財産としてこれからも大事にしていきたいカンキツ品種!

歴史ある品種であり、日本神話にも出てくる果実ということもあって、神社に植わっていることがあるな。
逆に言うと、一般にはほとんど見かけることはないかもな。

実は、
橘は環境省のレッドリストで「準絶滅危惧(NT)」に指定されている絶滅危惧種でもあるんだ。
興味がある方はぜひ栽培してみてね。
皆さんがお庭に植えることで、橘を絶滅の危惧から救うかも!
