カキ ひこばえを活用した挿し木技術

今回はカキの挿し木について語っていくよ!
挿し木とは?

「挿し木」ってなんぞ?

ざっくり言うと、
「新鮮な枝を土に挿して、枝のクローンを作成する」こと

難しい理屈は置いておいて、増やしたい品種の枝を土に挿して適切に管理すると、枝の増殖を行うことができるんだ。
苗木づくりにも活用されている技術だよ。


カキの挿し木について

苗木づくりに便利な挿し木技術だけれど、
品目によって、できる・できない、というのがあるんだ。
品目ごとの挿し木可否
○容易:ブドウ・イチジク・ブルーベリー
×困難:カキ・クリ・モモ・ナシ

挿し木が困難とされる品目では、挿し木は実用的ではないね。
カキの挿し木は成功率ほぼ0%、と極めて困難と言われるね。

だめやん。

一般の方法では、ってこと!
次章でカキの接ぎ木成功率を高める技術を紹介するね。
カキ ひこばえを活用した挿し木技術

ひこばえを活用した挿し木技術
①ひこばえ(不定芽由来の新梢) を利用する。
② 発根促進剤を処理する(IBA25ppm24時間浸漬または3,000ppm 5秒浸漬)
③ 挿し床は、鹿沼土とピートモス (1:1、v/v)とし、寒冷紗で覆ったミスト室内で管理する。
④ 6月下旬までに挿し木する(時期が遅いと発根率が低くなる)。

ポイントは
①ひこばえを利用する
(ひこばえ由来の新梢を用いないと発根率はほぼ0%)
②短い挿し穂ほど, 発根率は高いとされる。
(25cm以上の新梢では発根率はほぼ0%)
③葉からの蒸散を抑制して発根率を高めるために、ビニル被覆やミスト装置を用いる
(湿度保持がキーポイント!)
④発根促進剤インドール酪酸(IBA)を用いる
だね!

大変そうじゃが、できないとされていたことができるってのはいいな!

でしょ?
やくも果樹研究所でもいつか試験したいね!
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