モモ

冬桃がたり(玄桃)

yakumokaju

今回は「冬桃がたり」についておっちゃんとの小話スタイルで語っていくよ。

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冬桃がたり

おっちゃん、冬桃がたりって知ってる?

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

はじめて聞いたな。

名前から察するに冬に出荷されるモモなんか?

その通り!

岡山県の一部の地域でしか栽培されていない、11月中下旬に収穫されるモモなんだ。

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

モモって6月~9月が旬じゃろ?

そんなことありえるんか?

それがあり得るから面白いんだ。

一般にモモの収穫時期は

早生品種:6月~7月ごろ

中生品種:7月~8月ごろ

晩生品種:8月~9月ごろ

とされるけれど、冬桃がたりは収穫時期が11月中下旬。

市場に出てくるのは11月下旬~12月と、まさに冬のモモ!

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

おもろいな!

でも、今まで売ってるところ見たこと無いんじゃけど・・・

どこで売っとるん?

①モモ本来の収穫時期とかけ離れた時期に収穫されるモモであること。

から栽培が非常に難しいこと。

②岡山県の一部の生産者しか栽培していないこと。

から、流通量がかなり少なく、貴重なモモなんだ。

基本的にはお取り寄せになるね。

市場やJA、デパートのオンラインショップから購入できるよ。

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冬桃がたりの品種特性

続いて冬桃がたりの品種特性についてお話していくよ。

実は冬桃がたりは品種名じゃなくて商標。

品種名は「玄桃」っていうんだ。

メモ

玄桃はJA岡山西(現JA晴れの国岡山)で2012年に商標登録され、「冬桃が
たり」の名称で販売されています。

品種の特徴は↓のとおり!

冬桃がたり(玄桃)の特徴

果実重:230g程度

参考糖度:19~20度

と少し小ぶりですが、しっかり甘く、モモの風味も感じられます。

冬桃がたりは「軟化系統」と「硬肉系統」の2系統が確認されており、食感は系統によって異なります。

軟化系統:やや柔らかい食感でジューシーさを感じられる。

硬肉系統:サクサクとした食感で果汁は少なめ。

「冬に収穫されるっていうのは面白いけど、味はどうなの?」って思う人もいるかもしれないけど、

しっかりモモ、モモしている美味しい品種!

冬の贈り物や家族との大切な時間に良かったら食べてみてね!

系統ごとに若干食味が違うけれど、そこは届いてからのお楽しみ!

※ご注文の際、系統の指定はできません。

果樹栽培に迷ったらこれ!

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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