育てやすい・病気に強いブドウ品種

今回は「育てやすい・病気に強いブドウ品種」ついておっちゃんとの小話スタイルで語っていくよ!
ブドウ栽培は病気との戦い



またや・・・
またシャインマスカットに病気がでた・・・

あー・・・
これは黒とう病だね。
露地栽培みたいだけど、病気予防の薬剤散布はどのくらいしてるの?

薬剤散布?
そんなもんはしとらんよ。
なにを散布していいか分からんし、ちょっと怖いしな。

おっちゃん・・・
雨の当たる露地栽培でシャインマスカット無農薬栽培は無謀だよ。
ほぼ無理と言ってもいいね。
ちょっと厳しい言葉になるけれど、薬剤散布をしないなら、露地シャインマスカット栽培はあきらめた方がいいよ。

そんなにか・・・

無理だと思うよ。

でもなぁ。
ビニールハウスを準備するのは無理やし・・・
露地栽培でもお手軽にブドウを栽培できる方法はないかのう・・・

それなら、シャインマスカットにこだわらず、病気に強い品種を栽培すればいいんじゃない?
病気に強い品種なら、露地栽培でも収穫まで楽しみやすいよ!

たしかに・・・

ええな!
おススメの品種を教えてくれ!
まずは収穫まで楽しみたいんや!
ブドウ 病気に強い品種

【露地栽培であまり薬剤散布をしなくても、収穫を楽しめる】となると、かなり品種は絞られるね。
おススメ品種はこの3つ!

結構絞られるんやな。
3つの品種特徴はどうなんや?

そう言うと思って、↓にまとめておいたよ
①スチューベン
米国品種の黒系小~中玉品種。
黒とう病耐性が強く、露地栽培でも黒とう病が発生しにくい。
(種無し処理が難しいため、基本的に種有り)
酸が少なく、参考糖度18度~23度と糖度が高いこと。
果肉がゼリー状で多汁であることから、ハチミツに似た風味と称される。
国内栽培面積はそれほど多くないが、青森県・秋田県・山形県などの東北地方では主要な栽培品種。
一言で言うと耐病性強く・豊産性の栽培容易な黒系中玉ブドウ

実はシャインマスカットの親の親だったりする意義深い品種!
②ナイアガラ
米国品種の緑系小~中玉品種。
耐病性・耐寒性が強く、栽培は極めて容易。
(種無し処理が難しいため、基本的に種有り)
参考糖度15度~21度とスチューベンと比べると低いが、十分甘い。
米国品種は特有のフォクシー香があり、ナイアガラは特に香りが強い。
その香りは室内に置いておくと、部屋いっぱいに広がるほど。
※フォクシー香:甘いグレープジュースのような香り
寒さに強いため、北海道や東北地方で多く栽培され、ワインにもよく用いられる。
(国産白ワイン用品種としては甲州に次ぐ2位とかなりの栽培量)

趣味的なブドウ栽培であれば、筆頭候補かな!
③キャンベルアーリー
米国品種の黒系中玉品種。
耐病性・耐寒性が極めて強く、豊産性と栽培容易。
ただし、害虫被害を受けやすいため、総合的な栽培難易度ではナイアガラの方が易しいと思われる。
(種無し処理が難しいため、基本的に種有り)
参考糖度15度~17度。フォクシー香が強く、酸味と糖度・香りのバランスが良い。
明治時代にはデラウェアと並んで国内2大主要品種であった。
環境適応性が広く、九州から北海道まで全国的に栽培可能。
寒冷地でも栽培できることから北海道・東北地方での栽培が多い。

緑系ブドウならナイアガラ一択だけど、とにかく栽培容易な黒系ブドウとなればキャンベルアーリーかな。

なるほどな!
今でも栽培されている品種もあるんやな。

そうだね。
栽培容易な品種は、昔からある米国品種であることがほとんどなんだけど、古い品種だからといって今の品種より劣っているとか、そういうことはないよ!
感覚的には今のトレンド【欧米品種の上品な風味や崩壊性の果肉】と違うって感じかな。
栽培してみると、昔からある品種の良さにも気づけるかも!
おっちゃんどう?
栽培してみたい品種はあったかな?

そうやなぁ。
全部よさそうやから、全部育ててみるわ!
ブドウ栽培ガイド
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