今回は「キウイの樹上完熟」についてざっくり語っていくよ。
キウイ栽培のまとめはこの記事をチェック!
キウイは一般的に収穫適期になったら、「収穫→追熟」してから食べるよね。
でも、品種によっては樹上で完熟させることもできるんだ。
「樹上完熟」についてお話しする前に、まずは収穫適期・追熟例についてまとめるね。
系統別収穫参考適期
※キウイには大きく分けて3系統の品種があり、それぞれに特徴があります。
●赤系:10月上中旬~下旬
●黄色系:10月中旬~11月上旬
●緑系:10月下旬・11月上旬~11月下旬
【系統別 果肉断面】
追熟とは?
収穫後の果実を一定期間、置いておくことで糖度を増したり、果肉が柔らかくなるよう促すこと。
キウイではエチレンによって人為的に成熟を促す方法がとられる。
キウイではエチレンの発生量の多いリンゴと一緒に貯蔵することで追熟を行うことが多い。
追熟期間・キウイとリンゴの割合の目安
●追熟期間の目安
赤系・黄色系品種:6日前後
緑系品種:12日前後
※収穫する果実の状態によって期間は前後します。一つの基準として考えてください。
●キウイとリンゴの割合の目安
キウイ10個に対してリンゴ1個
追熟の適温は15℃~20℃とされるけれど、
まぁ直射日光の当たらない室温であれば問題ないと思うよ。
追熟前の貯蔵について
追熟すると、日持ちしなくなるため、食べきれない量を一度に追熟させてしまうと、腐らせてしまうことになります。
とくに赤系品種は日持ち性が悪いため、食べきれる量だけ追熟を行い、それ以外は貯蔵しておくとよいでしょう。
貯蔵のポイントは
●果実に傷をつけない
●乾燥させない
●低温で保管
の3つです。
丁寧に果実をポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保管しておくのがおススメです。
ここからは「樹上完熟」について!
ということで今回は赤系品種の「紅妃」を樹上完熟させてみました。
追熟が進んでいるかは見た目では区別がつかないから、指で軽く押して感触で判断しよう。
指で軽く押してみて、果肉がへこむ感じがしていれば樹上完熟OK!
収穫適期以降も木にならせ続けることで樹上完熟させることができるよ。
樹上完熟は木に負担がかかります。
本来であれば収穫する果実を木にならし続けるためです。
積極的には行わず、ちょっとだけ楽しむ程度にとどめるのが無難です。
樹上完熟の果実は栽培していないと楽しむことができない、栽培者の特権!
リンゴで追熟させた果実とはまた違った美味しさがあるので、やりすぎに注意しつつ、ちょっとだけ楽しんでみるのもいいかも!
【今回樹上で熟させた赤系品種:「紅妃」】
今回は「キウイの樹上完熟」についてざっくりご紹介しました。
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