ブドウ

ブドウ重要病害「黒とう病」 症状と対応策について

yakumokaju

黒とう病

それは雨によって伝播する、ブドウの重要病害。

とくに雨に当たる露地栽培では、対策を行わないと、被害が甚大となります。

この記事では、近所のおっちゃんとの小話スタイルで、黒とう病の症状と対応策について紹介していきます。

  1. 黒とう病の症状
  2. 黒とう病の対策・予防策
  3. 黒糖病に感染したら
  4. 黒とう病の恐ろしいところ
  5. その他のブドウ栽培ガイド

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

うわ!ブドウの枝葉の様子がおかしい。

なんやこれ!? 

あー。

これは「黒とう病」だね。

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

黒とう病?

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黒とう病の症状

雨によって伝搬するブドウの重要病害です。

●新梢、若葉、花穂、幼果、巻きひげなど、あらゆる柔らかい緑色の部分に感染・病斑をつくり、生育を妨げる病気。

雨によって伝搬し、4月~7月(発芽時期~梅雨明けまで)に降雨が多い年は、多発する。

感染した枝・巻きひげにて越冬。翌年の感染源となる。

●欧州系品種は一般的に被害を受けやすいため、より注意が必要。

発芽後の若い枝に発生した初期症状(薄褐色になり始めている箇所が発病箇所)
葉っぱの初期病斑:葉に黒褐色の斑点が現れ、病斑部に孔があく。
葉の病斑:症状が進むと、葉全体に病斑が広がる
枝の病斑:新梢に楕円形のへこんだ病斑が現れる。多発すると枝全体が黒変して枯れる。
新梢先端部の病斑:多数の病斑により先端の生育が停止する。
果実の病斑:黒褐色の病斑が発生する。

2

黒とう病の対策・予防策

「雨にあてない」これが一番!

黒とう病は雨によって伝搬するからね。

雨に当たらなければ、病気のリスクはほとんどないよ。

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ビニールハウスや雨よけトンネルの設置は難しい。

そんな場合は鉢植えやプランター栽培もおススメ!

ベランダや軒下で簡易雨よけ栽培するのもありだね。

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雨よけ栽培が難しい場合はこまめな薬剤散布が大切!

黒とう病の予防は、重点防除期(感染時期)を押さえることが重要だよ!

黒とう病の重点防除期&薬剤例

①休眠期(春先):デランフロアブル

②展葉2~3枚:オンリーワンフロアブル

③展葉5~6枚:ドーシャスフロアブル

④展葉9~10枚:オーソサイド水和剤80

※あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。

※デランフロアブルは医薬用外劇物のため、インターネットでは購入できません。ホームセンターやJAにて取り寄せが必要です取扱いには十分注意してください)。

とくに休眠期と展葉2~3枚の防除が重要!

この時期に感染してしまうと、その後もずっと発生が続くよ!

黒とう病は若い葉っぱや枝に感染するから、芽吹いた直後は特に危険!

防除を徹底し、感染させないことが極めて大切。

「一度感染してしまった部位を元の状態に戻すことはできない」から、とにかく予防が基本だね。

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

こんなに薬剤散布しないといけないんか・・・

これは黒とう病に弱い「シャインマスカット」を露地栽培する場合の参考防除だから。

黒とう病に強い品種(デラウェアやスチューベンなど)なら、薬剤散布の回数を減らせると思うよ。

【品種の違いによる被害の差】は↓↓の動画を見てもらうとイメージしやすいかも!

ブドウを露地栽培するのであれば、【薬剤散布は必須】と考えましょう。

薬剤散布が難しい場合は、「鉢植え・プランターでベランダや軒下などの雨が当たりにくい場所で栽培する」のを強くおススメします。

3

黒とう病に感染したら

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

予防が大切なのは分かったが、もう感染してしまったときはどうすればいいんじゃ?

まずは、感染している枝葉を切除することが大切!

放っておくと感染部位が次の感染源となり、木全体に病気が蔓延してしまうんだ。

ここで重要なのは、切除した枝葉は必ず園地(ブドウの木)から離れた場所で処分すること!

切除した枝葉を園地の地面に投げておくと、結局、感染源となってしまうからね。

病気になった枝葉は感染源となるため、切除し、園地から離れた場所で処分する。

発病した枝葉を処分したら、急いで薬剤散布をしよう!

発生時期・地域によって、どの薬剤を使用するかは変わってくるから、「この薬剤を使用しておけば間違いない!」というのは少し言いにくいね。

あくまでも参考程度だけど、個人的には「オンリーワンフロアブル」を使ったりすることが多いかな。

※あくまでも薬剤散布の一例です。木の状態や周辺環境によって薬剤の選定は変更してください。

※薬剤散布をされる際は最新の農薬登録情報をご確認ください。

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黒とう病の恐ろしいところ

黒とう病の恐ろしいところは「感染した枝や巻きひげで病原菌が越冬。翌年の感染源となる」こと。

感染した枝は翌年の栽培では、活用することができないから、冬のせん定で黒とう病の枝は、切除&園地外で処分しないといけないね。

黒とう病 罹病枝の冬の状態

黒とう病 罹病枝の冬の状態は、↓↓の動画が参考になると思います!

巻きひげも黒とう病の越冬源になるから、しっかり取り除こう!

巻きひげは冬になると、取り除くのが大変だから、春~夏の管理でちょこちょこ取り除いておくといいかも!

巻きひげ 冬の状態(病原菌の越冬源となる)

黒とう病は放っておくと、木全体に病気が蔓延して、終息が困難になるよ。

特に木の骨格を育成している若木の時に、感染してしまうと致命傷になるね。

近所のおっちゃん
近所のおっちゃん

黒とう病。

恐ろしい病気やな。

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その他のブドウ栽培ガイド

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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