モモ

鉢植えモモ栽培 摘果について

yakumokaju

今回は「鉢植えモモ(植え付け2年目) 摘果」について語っていくよ。

おっちゃん!

いよいよ植え付け2年目のモモに果実がついたね。

近所のおっちゃん

せやな!

収穫が楽しみや!

近所のおっちゃん

これだけたくさんの果実が着いたってことは今年は大漁やな。

家で食べきれんくらい取れそうじゃ!

おっちゃん。全部は収穫できないんだ。

適正着果量を無視して果実をならしすぎるのはNG!

というわけで摘果していこう。

近所のおっちゃん

欲張って摘果しない方が損ってわけじゃな。

仕方ない、摘果してこうか!

摘果(1回目)

モモは「生理落果」と言って自然に果実が落ちる現象もあったりするから、1回目の摘果でいきなり適正着果量まで間引くとリスクが高いよ。

摘果後に生理落果が発生すると、収穫自体危うくなるかもしれないからね。

近所のおっちゃん

どうしたら?・・・

↓こんなやつを間引いていこう!

というわけで摘果作業のbefore afterはこんな感じ!

【摘果作業】

こんな感じで他の枝も作業していこう!

摘果(2回目)

おっちゃん! 1回目の摘果から1週間がたったね。

あれから果実の良し悪しがより分かるようになった気がしない?

近所のおっちゃん

せやな。

1回目はあきらかに成長が劣るものをざっくり摘果したけれど、1週間も経つと、残した果実の成長に差が出てきたのが分かるな。

ね。

ということで2回目の摘果を行って、適正着果量に近づけていこう!

モモには「適正着果量」というものがあります。

品種にもよりますが、「果実1個あたり葉っぱ50枚~60枚」の着果量が基準とされることが多いです。適正着果量を超えて果実を着けると、果実が美味しくないだけでなく急激に木が弱ります。

モモは「生理落果」と言って自然に果実が落ちる現象もあったりするから、2回目の摘果でも適正着果量までは間引かない方が無難。

枝葉のない箇所の果実はどうしても生育が悪くなりがちだから、そういった果実を優先的に間引こう!

↓ こんなやつ!

あとは上向きの果実も優先して間引こう。

↓ こんなやつ!

近所のおっちゃん

枝葉の無い箇所の果実を間引くのは分かるけど、上向きの果実を優先的に間引くのはなんで?

果実が大きく成長した時に自重で果柄が折れることがあるからだよ。

近所のおっちゃん

なるほど!

やっぱり枝葉がしっかりしている箇所の果実はいい感じだね。

こういった果実は優先して残したいところ。

というわけで摘果作業のbefore afterはこんな感じ!

【摘果作業】

こんな感じで他の枝も作業していこう!

長の様子を見ながら少しずつ調整していくのが失敗しにくいコツだと思うよ!

摘果(最終)

2回目の摘果からさらにしばらくして・・・

6月下旬ごろになるとだいぶモモらしくなってくるね。

そろそろ最終摘果を行って果実を間引いていこう。

最終摘果は着果量の調整というよりも樹上選果の意味合いが強いかな。最終着果量を意識しながら、より美しい果実を選んでいこう!

正直ここまで成長させてから摘果するのは養分がもったいないけれど、段階的に少しずつこまめに摘果した方が失敗しにくいから、家庭果樹ではこのくらいの段階で摘果を分けた方が良いと思っているよ。

最終摘果後 7月上旬の様子

着色が始まると一気にモモらしくなるね!

近所のおっちゃん

家でもこれだけの品質のモモが栽培できるんじゃな!

品種」・「栽培方針」のポイントを押さえれば意外と簡単だよ。

ベランダや軒下で「雨よけ」栽培できれば病気の発生リスクも抑えられるしね。

紹介しているモモは無農薬栽培だよ

今回は「鉢植えモモ栽培 摘果」についてご紹介しました。

モモ栽培のまとめはこの記事をチェック!

やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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