今回は「鉢植え栽培 ブルーベリー(植え付け1年目)のせん定」についてざっくり語っていくよ。
ブルーベリー栽培のまとめはこの記事をチェック!
せん定の時期と目的
■時期
12月下旬~3月上旬
■目的(植え付け1年目のせん定の場合)
〇樹形の調整(骨格枝の育成・木内部のへ日当たり確保・風通しを改善し病害虫の発生を抑える)
〇花芽の数を減らす
花芽の数を減らす理由は「幼木には果実をしっかりならせるほどの体力がないから」
木の体力以上に着果させると、木の生育が遅れるよ。
結果、将来的な収穫量が減ることが多いんだ。
ブルーベリーの着果習性
果樹栽培は「いかにして高品質の果実を安定して収穫するかどうか」を最大目標とします。
そのためには、果実がどのように着くのかを知る必要があります。
ブルーベリーの着果習性は下記の通りです。
〇枝先端部に花芽がつく。
※枝は成長しながら、7月-9月ごろに花芽分化します。
ちょっとしたうんちく
「ブルーベリーは短日条件に反応して、枝先端部分から葉芽が花芽へ分化する」
という特徴を持っているよ。
つまり、「夏に枝先端を切り返しても、切り返した位置から花芽が分化する」ってこと。
これを知っておくと、夏季せん定のイメージがしやすいかも!
「花芽」:花が付く芽
「葉芽」:枝葉が成長する芽
せん定の作業手順(概要)
植え付け1年目のせん定はとてもシンプルです。
〇花芽は基本的に切り返しせん定で切除する。
※「何年生の苗木を植えたか」・「木の成長具合」にもよりますが、植え付け2年目も着果は控えた方が無難です。
〇樹形を乱す枝(徒長枝・内向枝)を間引く。
基本的にこれだけです。
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ふっくらしている芽が「花芽」。
「葉芽」とは大きさが全然違うから一目でわかるね。
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植え付け1年目のせん定はこれだけ!
簡単だけど、「やる」と「やらない」で来年の生育に大きく差が出る作業だよ!
向きは良くないけれど、良い枝だから活用したい!っていう場合は
「誘引」をしてみよう!
使いこなせれば、仕立て方の幅がグッと広がるよ!
こういう時はタキロンカラー鉄線がおススメ!
こんなやつ。
ネットで買うと高いから、ホームセンターで買うと良いと思うよ!
長さは鉢の高さによって変えよう。
例えば深さ30㎝くらいの鉢であれば、60㎝の長さがちょうどいいよ。
半分に折り曲げたときにちょうど鉢の深さになるからね。
●1-3年生の苗木が販売されているが、基本的に何年生の苗木でも植え付け1年目は花芽は切除する。
⇒植え付け2年目も「果実は着果させない」・「着果させてもごく僅かにとどめる」
●樹形を乱す枝(徒長枝・内向枝)を優先的に間引く。
●考えすぎずラフに考える。
花芽の切除だけでもするとしないでは違う。
今回は「ブルーベリー(植え付け1年目)のせん定」についてざっくりご紹介しました。
植え付け1年目のブルーベリーはせん定もお手軽です。
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