今回は「イチジク 重要害虫 カミキリムシ」について語っていくよ。
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カミキリムシについて

クワカミキリ

キボシカミキリ
イチジク栽培している人は皆恐れている害虫、それが「カミキリムシ」
葉っぱや果実を食べる害虫も怖いけれど、木を枯らすほどではないよね。
でも、木の中を食い荒らす害虫は枝ごとダメにするし、最悪木を枯らすんだ。
そして、カミキリムシは木の中を食い荒らす害虫だよ。
つまり、絶対に防除しなければいけない害虫ってこと!
【クワカミキリにかじられた枝】


カミキリムシに枝をかじられた場合は、枝内部に卵を産み付けられていることを疑いましょう
カミキリムシの幼虫は枝内部を食害します。下記写真のように木くず・食ふんが発生した場合は幼虫がいます。

カミキリムシの幼虫が出した木くず・食ふん

カミキリムシの幼虫(たまたま外に出ていた)

カミキリムシはイチジクにとっては重要害虫ですが、恐ろしいのは幼虫です。
成虫が枝内部に産み付けた卵から孵った幼虫が木内部を食い荒らします。
発生初期に防除せず、見落とすと被害が深刻化し木が衰弱。最悪の場合、枯死します。
成虫の発生時期:5-10月
産卵時期の目安:6月~10月
※産卵時期にはイチジクの木にカミキリムシがかじった後や幼虫の木くず・食糞がないか定期的に確認しましょう。
カミキリムシへの対応策
カミキリムシに枝をかじられた場合は、枝に卵が産み付けられていることを疑いましょう。
しばらくは注意深く枝を観察し、枝から木くず・食ふんが出ていたら、幼虫が木の中にいる証拠です。
糞の出ている穴に園芸用キンチョールを突き刺し、容赦なく吹き付けましょう。

木くず・食ふん(カミキリムシの幼虫がいる証拠)


木くず・食ふんを取り除くと、幼虫があけた穴が出てきます。

園芸用キンチョールEを木内部に注入。


園芸用キンチョールEを噴射すると、食害穴から勢いよく薬液が跳ね返ってくることがあります。
マスクや保護メガネを着用し、身を守りましょう。
被害の程度によっては被害部分を切除し、枝の出し直しも検討するよ。
放ったらかしが一番ダメ!!
被害がひどい・継続する場合はガットサイドSを使うのもありだね。
●木内部を食害する重要害虫。
●枝表面をかじられた跡があったらカミキリムシの産卵を疑う。
しばらく枝を注視し枝からおがくずのような糞が出ていたら即刻園芸用キンチョールEで対応。
●園芸用キンチョール散布後も糞の発生が止まらないようなら、冬に枝の切除も検討する。
今回は「イチジク カミキリムシ」についてご紹介しました。
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