今回はシャインマスカット栽培 必須作業「ジベレリン処理(2回目)」について語っていくよ。
シャインマスカット栽培のまとめはこの記事をチェック!

動画で詳しく説明しているから、よければ見てみてね!
そもそもジベレリン処理とは?
ざっくり言うと「植物ホルモン:ジベレリン」を使って、【着果を安定させ、種無化】・【果実肥大】させる処理だよ。
ジベレリン処理をしないと、品質の高いブドウを安定して栽培することは難しいんだ。
2回目のジベレリン処理は「果粒肥大」のために行うよ。


【ジベレリン処理を2回行った房】

【ジベレリン処理を1回しか しなかった房】
ジベレリン処理【2回目】の時期
果粒が小豆くらいの大きさになったとき
※ジベレリン処理【1回目】から10-15日後
ジベレリン処理(2回目)の方法
基本的に【1回目】とほぼ同じ!
(大きな違いはフルメット液剤をいれないこと)
手順は下のとおり。
①ジベレリン液の調整
シャインマスカットの場合、ジベレリン粉末(ジベレリン50㎎)小袋を水2Lに溶かせば調整完了です。

【ジベレリン協和粉末】
↓


【水2Lに溶かす】
②ジベレリン処理
作業適期の房をジベレリン液に浸漬させます。

↓


【房に絡みついたジベレリン液】
曇りや湿度の高い日は、ジベレリン液が乾くまでに時間がかかり跡が残りやすいです。晴れていて少し風のある日が理想条件です。

【ジベレリン液による薬焼けの跡(ジべ焼け)】
ジベレリン処理(2回目)を行った目印として、花穂整形の時に残しておいた最後の目印をちぎりとります。これで視覚的に未処理・処理済みの房を見分けます。

【花穂整形の時に残しておいた目印の残り1つを】
↓

【ジベレリン処理(2回目)完了の目印にちぎり取ります。】
↓

露地栽培(雨が当たる場所での栽培)の場合、ジベレリン処理は雨の日にはできません。
雨の日はジベレリン液が流れちゃうからね。
つまり、露地栽培の場合はジベレリン処理は開花状況と天候条件が重ならないと上手くいかないってこと。
毎年ジベレリン処理が上手くいくか神頼みっていうのは嫌だよね。
そういうことも踏まえると鉢植え栽培(あんどん仕立て)は趣味のブドウ栽培としては理想的かもしれないね。
鉢植え栽培ならベランダや軒下で雨除けできるし、開花状況の確認やジベレリン処理もサッとできるしね。
笠かけを行うことで簡易的に雨よけもできるから興味がある方はこの記事もチェック!

●ジベレリン処理(2回目)はシャインマスカット栽培 必須作業
●作業時期はジベレリン処理【1回目】から10-15日後
●作業自体はかんたん。大変なのは天候と房状況のタイミング。
●鉢植えによる雨よけ栽培ができるのであれば、難易度は大幅に下がる。
今回は「シャインマスカット ジベレリン処理(2回目)についてご紹介しました。
前の作業 ジベレリン処理【1回目】についてはこの記事をチェック!

次の作業は摘粒(2回目)&袋掛け!
