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鉢植え・プランター果樹 必須作業「鉢増し・根切り」について

yakumokaju

今回は鉢植え・プランター果樹 必須作業「鉢増し・根切り」について語っていくよ。

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

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根切りは必須作業?

A:基本的に必須作業です。

根は毎年新たに発生します。

すると、植え付け容器内のスペースは徐々に古い根で埋まっていきます。

毎年新しく発生する若い根(新根と言います。)が養分を効率よく吸収するため、

植え付け容器内で古い根が増え、新根の成長スペースが無くなることは木の衰弱を招きます。

鉢の大きさにもよりますが、10号鉢を基準に考えると1~2年で根が鉢全体に回っていきます。

植え付け容器の大きさによるけれど、1~2年に1度の根切り作業は基本的に必須!

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根切りと鉢増し

鉢増しとは

現在の植え付け容器よりも大きな容器に植え替えることを「鉢増し」と言います。

根切りとあわせて行うことが多いです。

根切り・鉢増しの作業時期

鉢増し・根切りは根っこの活動が停滞している時期に行います。

地域・品目にもよりますが、3月上中旬が良いと思います。

※11月下旬ごろも作業は可能です。

※作業適期以外の根切り作業は基本的にNGです。

↓は根切りを行った後、鉢増ししたイチジク。

植え付け容器から果樹を取り出すと根っこがぎっしり

根っこをノコギリなどでカット

より大きな容器へ入れ替えて・・・
植え替え作業

作業完了
メモ

苗木をはじめから大型の鉢で栽培することはおススメしていません。

小さな苗木を大型の鉢で栽培すると、鉢内部の大量の水分を苗木が消費しきれません。

結果、根腐れ発生を誘発します。

果樹の成長ステージにあった鉢の大きさというものがあります。

10号鉢を基準に栽培を始め、「大きさを維持したいときは根切り」・「さらに大きく栽培したいときは鉢増し」を行うとよいでしょう。

秋の植え替え適期に鉢増しすることもあるね。

秋の鉢増しの場合は根切りを行わないよ。

作業の雰囲気は↓の動画を見てみてね。

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木の大きさを維持するための根切り

根は木にとって胃袋のようなものです。

根っこの量が増えればその分、木は大きくなります。

木の大きさを現状維持するためには、現在の根っこの量をキープしなくてはなりません。

しかし、新しい根が成長するスペースを確保しないと木が衰弱する。

この解決策が能力の落ちた古い根を切り除き、新しい根のスペースを確保する「根切り」というわけです。

根っこを切る量は「全体の1/4~1/3」が一つの基準だね。

植え付け容器から木を取り出せないような「大型の鉢・プランター」の場合は、そのまま根切りするのも一つの手段だよ!

この例では単管パイプとゴムハンマーを使って、根切りをしているよ。

単管パイプをゴムハンマーで打ち付けて、円状に土と根っこを切り出すんだ。

根切り後の様子はこんな感じ!

かなり根気がいる作業だから、手回し式の穴掘り器を使ったほうが楽かも・・・

こんなやつだね。↓

あけた穴に新しい培養土を入れ直せば作業完了!

ということで鉢植え・プランター果樹 必須作業「鉢増し・根切り」についてお話ししました。

果樹栽培に迷ったらこれ!

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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