渋柿 渋抜き(脱渋)方法について


今回は渋柿 渋抜き(脱渋)方法について語っていくよ。
渋柿 渋抜き(脱渋)方法の種類
①アルコール脱渋
アルコール脱渋は、アルコール度数40度前後のお酒をヘタ部分に浸け、ビニール袋やジップロックなどで密閉保管する方法です。
保管温度・品種・収穫状況により渋抜き(脱渋)期間は異なりますが、【室温保管で1週間程度】が一つの基準です。
※温度が低いと期間が長くかかります。
使用するお酒は焼酎が多いですが、ウイスキー・ブランデーでも渋抜き(脱渋)可能です。
アルコール度数を高めることで渋抜き期間を短くした、渋抜き専用アルコールも販売されています。
②ドライアイス脱渋
果実重量に対し、1%のドライアイスを封入して、袋で密閉保管する方法。
ドライアイスが気化するため、実際には1%よりも少し多めの1.2~1.5%のドライアイスを封入すると失敗しにくい。
ポイントは下記の3つ
①ドライアイスがカキに直接触れると、カキが劣化するため、新聞紙などでドライアイスを包んで封入する。
②袋は0.1mm厚の少し厚めのものを使用する。
③脱渋期間は4日程度
③温湯脱渋
38〜40℃の温湯に果実を15時間程度浸漬する方法。
昔は浴槽にお湯を張り、渋柿をまとめてつける方法が家庭で行われていました。
脱渋時間は短いですが、脱渋後の品質低下が著しく、現在はほとんど行われていません。
おススメの渋抜き(脱渋)方法
おススメの脱渋方法はアルコール脱渋です。
理由は一番美味しいと思うからです。
一般に脱渋方法による食味は
アルコール>ドライアイス>温湯
とされます。
さらに、アルコール脱渋では使用するお酒で食味が変化します。
焼酎・ウイスキー・ブランデーなどが使用されますが、ブランデーでのアルコール脱渋が風味・糖度ともに最高だと思っています。

渋抜き作業については冒頭の動画を見てもらうのが、一番わかりやすいかも!
念のため、写真でも紹介します!



①カキのヘタ部分にアルコールを数秒浸ける

②キッチンペーパーや新聞紙でカキをくるむ。
※ヘタ部分を上向きにして、保管すると渋が抜けやすくなる。

③袋やジップロックで密閉保管する。
※保管期間は室温で1週間程度が1つの基準。

③1週間密閉保管したカキがこちら!




アルコール脱渋による糖度の増幅感が伝わっていれば嬉しいです!
渋柿の渋抜きをお家でするときはぜひぜひアルコール脱渋を試してみてね!