鉢植えイチジク栽培 栽培ガイド

イチジクは栽培難易度が比較的低く、家庭果樹として人気がありますが、
イチジクは果樹であるため、想像以上に大きくなってしまい、「管理できない大きさになってしまった・・・」といったことも起こりがちです。
実は、「植え付け容器の大きさ」・「仕立て方」を選べば「ベランダでも栽培できる大きさ」でイチジク栽培を楽しむことができます。
「イチジク栽培を始めてみたいけど難しそう」
「スペースが必要だから、大きなお庭がないと難しい」
そんな悩みはこのガイドを読み終えたとき、無くなっているはずです。


イチジク栽培概要
イチジクは数ある果樹品目の中でも栽培しやすい品目です。
①病害虫被害が少ない
②特別な管理も必要ない
ことから、初めての果樹栽培でも気軽に取り組める品目です。
●日持ちしないため、完熟果がスーパーに出回りにくい
●品種はとても多いのに、市場流通品種は非常に少ない
といった理由から、お家で栽培するメリットも大きい品目です。
美味しい完熟イチジクを食べるには、栽培するのが一番の近道です。


おススメ品種
①桝井ドーフィン



②蓬莱柿



③ビオレ・ソリエス



④コナドリア



栽培前の確認事項
本ガイドの栽培方法と実際の栽培状況を近づけることで、個別具体的な紹介を行います。
チェックリストに従って、可能な限り栽培条件を近づけてください。
地植え栽培の場合、植えつける環境に成長度が大きく変動します。
同サイズの植木鉢で育てることで「木の大きさ」・「成長度」をガイドと近づけます。
※栽培見本樹は体積22Lの植木鉢で栽培しています。
仕立て方によって枝管理が異なるためです。
同じ仕立て方に育成することで、栽培状況をガイドと近づけます。
イチジクには「夏果」と「秋果」があり、「夏果専用品種」・「秋果専用品種」・「夏秋兼用品種」に分かれます。
「夏果」と「秋果」では着果習性が異なるため、本ガイドでは「秋果品種」に絞って紹介します。
鉢植え果樹を失敗する意外な原因が「間違った水やり」です。
水管理について「絶対にこう!」といった明確な基準はありません。
木の様子を確認しながら、感覚的に行うのが普通です。
この感覚が曲者で、栽培初心者は「水のやりすぎ」→「根腐れによる生育不良」→「水不足と勘違いして、さらに水やり」の負のスパイラルに陥りやすいのです。
基本的に鉢内部が乾いたら水やりをするわけですから、「視覚的に鉢内部の水分状態を知ること」ができれば、水やりの不安はかなり解消されます。
色々な商品が発売されていますが、個人的なおススメはキャビノチェ株式会社の「SUS TEE」です。
よければ鉢植え果樹に取り入れてみてください。