キウイ

鉢植えキウイ栽培 栽培ガイド

yakumokaju

キウイフルーツは家庭果樹として人気が高い品目です。

つる性の果樹であるため、栽培には果樹棚や大きな栽培スペースが必要だと思われがちですが、鉢植え栽培であれば、コンパクトに栽培することも可能です

「キウイ栽培を始めてみたいけど難しそう」

「スペースが必要だから、大きなお庭がないと難しい」

そんな悩みはこのガイドを読み終えたとき、無くなっているはずです。

この記事はYoutube「果樹栽培ch」と連動しています。

動画の方が作業の雰囲気は伝わりやすいかもしれません。

キウイ栽培概要

キウイは「病害虫に比較的強い」ことから比較的栽培が簡単です。

①オス・メス2品種を用意する必要があること

②枝を這わせるための支柱が必要であること

③枝の成長が旺盛で、想像以上に大きく成長すること

に注意すれば、失敗するリスクは少なく、栽培を楽しめます。

一般的な「緑系品種」に加えて、最近では「黄色系」・「赤系」と品種のバリエーションも広がり、栽培しないとなかなか食べることのできない品種が増えました

キウイの系統について

①赤系

果肉の中央部が赤色。それ以外の果肉は緑~黄緑色の系統

収穫時期:収穫時期:10月上中旬~下旬

■食味:糖度高く、酸味少ない

■品種例:紅妃

②黄色系

果肉が黄色の系統

収穫時期:10月中旬~11月上旬

■食味:糖度高く、酸味少ない

■品種例:東京ゴールド、ゴールデンイエロー、センセーショナルアップル

③緑系

果肉が緑色の系統。

収穫時期:10月下旬~11月下旬

■食味:適度な甘みと爽やかな酸味

■品種例:ヘイワード、香緑

栽培前の確認事項

□鉢植え栽培であること

地植え栽培の場合、植えつける環境に成長度が大きく変動します。

同サイズの植木鉢で育てることで「木の大きさ」・「成長度」をガイドと近づけます。

※栽培見本樹は10号鉢で栽培しています。

オベリスク仕立てであること

仕立て方によって枝管理が異なるためです。

同じ仕立て方に育成することで、栽培状況をガイドと近づけます。

受粉樹(オス品種)を用意すること

キウイは雌雄異株のため、果実を収穫するメス品種のほかに、受粉樹としてオス品種を用意する必要があります。

また、オス品種・メス品種は系統ごとに相性があるため、注意が必要です。

オス品種・メス品種の組み合わせ例

ニューエメラルドは1本でも果実がなる。とされる珍しい品種です。

コラム:水やりについて

水管理について「絶対にこう!」といった明確な基準はありません。木の様子を確認しながら、感覚的に行うのが普通です。

この感覚が曲者で栽培初心者は「水のやりすぎ」→「根腐れによる生育不良」→「水不足勘違いして、さらに水やり」の負のスパイラルに陥りやすいのです。

基本的に鉢内部が乾いたら水やりをするわけですから、「視覚的に鉢内部の水分状態を知ること」ができれば、水やりの不安はかなり解消されます。

色々な商品が発売されていますが、個人的なおススメはキャビノチェ株式会社の「SUS TEE」です。よければ鉢植え果樹に取り入れてみてください。

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やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
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