鉢植えキウイ栽培 栽培ガイド

キウイフルーツは家庭果樹として人気が高い品目です。
つる性の果樹であるため、栽培には果樹棚や大きな栽培スペースが必要だと思われがちですが、鉢植え栽培であれば、コンパクトに栽培することも可能です。
「キウイ栽培を始めてみたいけど難しそう」
「スペースが必要だから、大きなお庭がないと難しい」
そんな悩みはこのガイドを読み終えたとき、無くなっているはずです。


キウイ栽培概要


キウイは「病害虫に比較的強い」ことから比較的栽培が簡単です。
①オス・メス2品種を用意する必要があること
②枝を這わせるための支柱が必要であること
③枝の成長が旺盛で、想像以上に大きく成長すること
に注意すれば、失敗するリスクは少なく、栽培を楽しめます。
一般的な「緑系品種」に加えて、最近では「黄色系」・「赤系」と品種のバリエーションも広がり、栽培しないとなかなか食べることのできない品種が増えました。

キウイの系統について
①赤系
果肉の中央部が赤色。それ以外の果肉は緑~黄緑色の系統。
■収穫時期:収穫時期:10月上中旬~下旬
■食味:糖度高く、酸味少ない
■品種例:紅妃


②黄色系
果肉が黄色の系統。
■収穫時期:10月中旬~11月上旬
■食味:糖度高く、酸味少ない
■品種例:東京ゴールド、ゴールデンイエロー、センセーショナルアップル


③緑系
果肉が緑色の系統。
■収穫時期:10月下旬~11月下旬
■食味:適度な甘みと爽やかな酸味
■品種例:ヘイワード、香緑


栽培前の確認事項
本ガイドの栽培方法と実際の栽培状況を近づけることで、個別具体的な紹介を行います。
チェックリストに従って可能な限り栽培条件を近づけてください。
地植え栽培の場合、植えつける環境に成長度が大きく変動します。
同サイズの植木鉢で育てることで「木の大きさ」・「成長度」をガイドと近づけます。
※栽培見本樹は10号鉢で栽培しています。
仕立て方によって枝管理が異なるためです。
同じ仕立て方に育成することで、栽培状況をガイドと近づけます。
キウイは雌雄異株のため、果実を収穫するメス品種のほかに、受粉樹としてオス品種を用意する必要があります。
また、オス品種・メス品種は系統ごとに相性があるため、注意が必要です。

鉢植え果樹を失敗する意外な原因が「間違った水やり」です。
水管理について「絶対にこう!」といった明確な基準はありません。木の様子を確認しながら、感覚的に行うのが普通です。
この感覚が曲者で栽培初心者は「水のやりすぎ」→「根腐れによる生育不良」→「水不足勘違いして、さらに水やり」の負のスパイラルに陥りやすいのです。
基本的に鉢内部が乾いたら水やりをするわけですから、「視覚的に鉢内部の水分状態を知ること」ができれば、水やりの不安はかなり解消されます。
色々な商品が発売されていますが、個人的なおススメはキャビノチェ株式会社の「SUS TEE」です。よければ鉢植え果樹に取り入れてみてください。