今回は果樹雑談。
鉢植え果樹栽培にとって試練の時「夏」の栽培管理の注意点について語っていくよ!
よろしく!
まずはこのイチジクを見てほしいんだ。
【鉢植え3年生イチジク 8月の様子】
なんか元気ないなぁ・・・
夏になる前は元気いっぱいだったんだけどね。
【鉢植え3年生イチジク 6月の様子】
ホンマやな。
夏になってから何があったんや?
水不足か?
夏は気温も上がるし、日差しも強いから水不足の可能性も無くはないけど、
意外と見落としがちなのが「間違った水やりのタイミング」と「鉢内部の温度上昇」が重なって発生する「根へのダメージ」なんだ。
水やりにタイミングなんてあるんか?
乾いてるのに気づいたら朝でも昼でも水をやればいいんじゃないんか?
それがあるんだなぁ。
そして、そこが鉢植え果樹 夏の栽培管理のポイントなんだよ。
ということでここからはより詳しく語っていくよ!
水やりのタイミング
ここが大切なポイント!
水やりは必ず「朝・夕」の涼しい時間帯に行おう。
気温が上がり、日差しの強い日中に行うのはNG!
なんで?
植木鉢の中は「おっちゃんが想像している以上に高温になるから」だよ。
夏の強い日差しを受けたアスファルトってすごい熱いでしょ?
同じように植木鉢もすっごい熱くなっちゃうんだ。
そんな時に水をあげたら、植木鉢の中で水がお湯になって、植木鉢の中はさながら「蒸し風呂状態」になっちゃう。
もちろん、そんな状態が果樹にとっていい環境なわけないから、根っこはすごいダメージを受けちゃうってわけ。
なるほどな。
水やりの時間帯を変えるだけで高温被害は抑えることができるから、必ず水やりは涼しい時間帯に行おう!
もちろん水やりはこまめに行うこと!
「朝、植木鉢の土が少し湿っているから」と水やりをサボると、日中には水不足になって、一気に衰弱するよ。
こんな感じで↓↓
【水不足により、落葉・落果したカキ】
●水やりは必ず「朝・夕」の涼しい時間帯に行う。
※日中の熱い時間帯の水やりは避ける!
●水やりはこまめに!
すこしでも土が乾いてきていたら、日中の水分消費も考慮し、朝たっぷり水やりを行うのが無難。
でも、それだけじゃあ、まだまだ不十分!
夏の日差しを舐めちゃあいけないよ!
夏の日差し対策
夏の日差し対策①は「半日陰への移動」
ガンガン強い日差しが当たり続けない場所へ移動しちゃう!
シンプルだけど、確実な方法だよね。
気軽に移動できるのが鉢植え栽培のいいところでもあるしね。
【半日陰に避難していたイチジク 8月の様子】
日差しが強く当たる場所に置いていたさっきのイチジクと全然違うな!
でしょ!
それだけ、夏の日差しは強力ってことだね。
じゃが、半日陰の場所がない場合や移動できないときはどうしたら・・・
そんな時は、夏の日差し対策②「二重鉢」!
お手軽だけど、これも強力な対応策だよ。
詳しくは別の記事で紹介しているから、よかったら見てみて!
【二重鉢の様子】
●「二重鉢」とはその名のとおり、鉢を二重にすること。
●鉢の組み合わせは実際に植え付けている鉢よりも2周りほど大きい鉢を用意。
※植物が8号鉢に植わっているならば、大きい鉢は10号鉢を用意する。
なるほどな!
できる範囲で対策していこうかの!
だね!
夏は鉢植え果樹にとって「試練の時」
何かしら対策を行って、果樹栽培を楽しんでほしいな!