モモ栽培 一文字仕立て 【仕立て方ガイド】

一文字仕立てについて
主にイチジクで採用されている仕立て方です。
主枝を水平一直線に育成し、その主枝から新梢を均等に配置します。
まっすぐ主枝を伸ばすシンプルさ・作業性の良さが売りです。


骨格の育成
「植え付け2年~3年目の収穫」を目標に栽培管理していきます。
育成のポイントは「まっすぐ木の骨格枝を育成する」です。
骨格育成中の主な栽培管理は下記の3つです。
摘果(着果した場合のみ)

苗木によっては植え付け1年目から花が咲いたり・果実がなったりするけれど、「木がしっかりするまでは果実をならせない」ことが基本!
もし花や果実がついたら間引いていこう!



枝の誘引(枝の成長にあわせて都度行う)
誘引とは
植物の枝を支柱などに結びつけて、固定することです。
誘引することで、枝を伸ばしたい方向へと導き、植物の形を整えることができます。
放っておいても思った方向に枝は成長しません。誘引で枝を狙った場所へ導いてあげましょう。
「こまめに」・「無理なく」誘引を行い、少しずつ誘引を進めるのが、失敗しにくいコツです。

↓のように支柱を組んで、枝を水平誘引していくよ。


支柱を組むときはニューガーデンクリップがおススメ!
見本樹ではφ11イボ竹とφ11×φ11のニューガーデンクリップを使って支柱を組んでいるよ。
使用するイボ竹の太さにあわせて使えば、誘引用の骨組みは自由自在!

夏せん定(枝の成長にあわせて)


枝が↑みたいに繁茂し始めたら、枝の整理を行って、
【木の骨格をはっきりさせる】&【木の骨格と競合する枝の成長を抑えよう】!

まずは株本から発生している「ひこばえ」から。
「ひこばえ」は基本的に活用しないから根元から間引こう!



続いて、木の骨格以外の枝で繫茂している枝を邪魔にならない位置まで切り縮めるよ。



木の骨格がはっきりしたね。
木の仕立てで迷ったら、骨格となる枝を邪魔している枝を切り縮めたり、間引いて、木の骨格をはっきりさせることが大切なんだ。

冬せん定(12月下旬~2月下旬)


冬になったらせん定をしていくよ。
木の骨格はほとんど完成しているから、特に難しいことは考えずに、込み合っている箇所の枝を間引くくらいだね。







こんな感じ!
難しく考えずに「来年枝が伸びたら、枝が込み合いそうか」を意識して、邪魔になりそうな枝を間引いていこう!