鉢植えモモ栽培 栽培ガイド

植え付け2年目の管理
植え付け1年目に順調に生育していれば、植え付け2年目から少しずつ収穫を狙えます。
木の状態を見ながら、収穫を目指して管理していきましょう。
栽培管理のポイントは下記のとおりです。

追肥(元肥)(3月)
春の追肥(元肥)について
地植え栽培の場合、「春の元肥え」で年間肥料の大部分を与えますが、
鉢植え栽培の場合、肥料の流亡(養分が鉢から流れ落ちていくこと)が起きやすいため、こまめな追肥で肥料管理します。
●肥料の種類:緩効性肥料
●肥料の量:肥料の種類によって散布量が変わるため、各肥料記載の使用量を参照してください。

摘果(果実の成長にあわせて随時)

花が咲いた後は、果実がなり始めます


適正着果量について
モモには「適正着果量」というものがあります。
品種にもよりますが、「果実1個あたり葉っぱ50枚~60枚」の着果量が基準とされることが多いです。
適正着果量を超えて果実をつけると、果実が美味しくないだけでなく木が弱ります。
摘果で適正着果量に調整していきましょう。
【 摘果(1回目)】
1回目の摘果で着果量を大きく制限します。
明らかに生育が劣るものは全て落としてしまいましょう。
※写真は5月上旬の様子です。

摘果

【 摘果(2回目)】
果実の良し悪しが分かってきたら本摘果を行います。
「果実1個あたり葉っぱ50枚~60枚」を意識しながら作業しましょう。
※写真は5月中旬の様子です。


【 摘果(3回目)】
「樹上選果」の総仕上げです。
「良い果実に養分を集中させる」という目的を心に強く持って、ためらわず作業を行います。
※写真は6月末の様子です。


収穫(収穫適期になったら)
今までの栽培管理の集大成です。


収穫タイミングは品種によって異なります。
おススメ品種の場合
●「あかつき」:7月上旬~8月上旬
※地域・天候によって収穫時期は変動します。
●「はなよめ」:6月中旬~7月上旬
※地域・天候によって収穫時期は変動します。


まとめ
今回の栽培見本樹は「袋掛け」・「薬剤散布無し」で栽培してみました。
これはモモ栽培では珍しいことだと思います。
確実に薬剤散布無しで栽培できるわけではもちろんありませんが、栽培ガイドに沿って、栽培いただくことで、失敗のリスクは減らせると思います。
モモの中生代表品種です。収穫時期は7月上旬~8月上旬。
「食味は最高クラス」・「1本でなり豊産性」・「袋掛け無しでも栽培可能」と優等生品種です。
初めてのモモ栽培で品種に迷ったら、まずこの品種をおススメします。
6月中旬~7月上旬に収穫できる極早生品種です。
少し小ぶりな品種ですが「1本でなる」・「袋掛け無しでも栽培可能」と栽培しやすいことが特徴です。
モモは過湿に特に弱いため、地植えの場合水はけの悪い不適地では上手く生育しません。土づくりも必要で継続して土壌改良を行うことが望ましいです。
鉢植え栽培の場合、「水はけが良いこと」・「すでに完成した培養土を使用できる」ことから、この問題が解決できます。
コンパクトに栽培もできるため家庭果樹向きです
雨で伝播する病気も多いため、雨除けできれば病気のリスクはグッと減ります。
雨よけしないとモモ栽培できないわけではありませんが、簡易でも良いので、軒下やベランダなどで雨よけ栽培できると、管理がかなり楽になります。
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