モモ

鉢植えモモ栽培 栽培ガイド

yakumokaju

2
開心自然形に仕立てていく!

植え付け1年目の管理

植え付け1年目は木の骨格を作る年です

開心自然形の育成方法は

【植え付け1年目は3本~4本の枝を等間隔にしっかり育成していく】

基本的にこれだけです。

栽培管理のポイントは下記のとおりです。

  1. 摘果(着果した場合のみ)
  2. 枝の誘引(5月~)・追肥(6月)
  3. 追肥7月~8月
  4. せん定(12月下旬~2月下旬
開心自然形の成長イメージ

植え付け1年目の作業①

摘果(着果した場合のみ)

幼果まで成長させることは、骨格枝育成の観点からみれば「養分の無駄」です。

「花は2年目以降に楽しむ」と割り切れる場合は「摘果」ではなく「摘花」・「摘蕾」を行いましょう。 

キーワードは「間引くなら幼果よりも花。花よりも蕾」です。

植え付け1年目の作業②

枝の誘引(5月~)・追肥(6月)

枝の誘引について

放っておいても枝は思った方向へ成長しません。

誘引で枝を伸ばしたい方向へと導き、開心自然形に仕立てていきましょう。

誘引のポイントは「こまめに」・「無理なく」・「少しずつ」です。

鉢植えモモ 植え付け1年目5月の様子
この枝が上に強く伸び始めているので、誘引で角度を寝かしていく

誘引作業は枝の成長にあわせて、都度行いましょう。

6月の追肥について

植え付け時に与えた肥料が切れてくる時期です。追肥を行い肥料分を補給します。

●肥料の種類:緩効性肥料

●肥料の量:肥料の種類によって散布量が変わるため、各肥料記載の使用量を参照してください。

植え付け1年目の作業③

追肥(7~8月)

鉢植えモモ 植え付け1年目7月の様子

7~8月の追肥について

植え付け1年目は、しっかり枝を育成したいため、必要に応じて追肥を行います。

●肥料の種類:速効性肥料

●肥料の量:肥料の種類によって散布量が変わるため、各肥料記載の使用量を参照してください。

徒長枝が多く発生するなど、養分が供給過多になっている場合は追肥は不要です。

植え付け1年目の作業④

せん定(12月下旬~2月下旬

しっかり栽培管理できていれば、1年間で木の骨格がおおむね完成します。

落葉後、1か月程度時間が経ったらせん定を行いましょう。

せん定については動画の方が分かりやすいため、動画をご覧ください。

6:14からせん定について紹介しています。

【女性は小さめの180mm NO.101】

【男性は通常サイズの200mm NO.103】がおススメです。

これにて植え付け1年目の栽培管理は完了です。

PAGE
1 2 3 4
やくも果樹研究所 所長(中の人)
やくも果樹研究所 所長(中の人)
元果樹専門 農業技師
根域制限栽培を中心に研究中。

農業技師時代の専門はカキ・イチジク・ブドウ
好きな果物はキウイ・洋ナシ
記事URLをコピーしました