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鉢植えモモ栽培 栽培ガイド

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第4章:植え付け2年目の管理

近所のおっちゃん

よし! 2年目や。 今年は収穫したいなぁ。

2年目からは花もたくさん咲くから、とても華やかになるよ。

近所のおっちゃん

楽しみやなぁ。今年も頼むで!

近所のおっちゃん

頼むわ!

追肥(元肥):3月

春の追肥(元肥)について

地植え栽培の場合、「春の元肥え」で年間肥料の大部分を与えますが、

鉢植え栽培の場合、肥料の流亡(養分が鉢から流れ落ちていくこと)が起きやすいためこまめな追肥で肥料管理します。

●追肥タイミング:3月

●肥料の種類:緩効性肥料。

●肥料の量:植木鉢の体積・肥料の種類によって条件が変わるため、各肥料記載の使用量参照。

肥料は一度にやりすぎないこと!

「足りないなと思ったら足す」くらいの気持ちでまずは少なめ。が失敗しにくいコツ。

摘果:果実の成長にあわせて随時

品種によっては受粉樹が必要だけど、おススメ品種は1本で果実が着く品種だから安心してね。

近所のおっちゃん

これだけたくさんの果実が着いたってことは今年は大漁やな!

家で食べきれんくらい取れそうじゃ

適正着果量について

モモには「適正着果量」というものがあります。

適正着果量を超えて果実を着けると、果実が美味しくないだけでなく急激に木が弱ります。

摘果によって適正着果量に調整していきましょう。

モモは「生理落果」と言って自然に果実が落ちる現象があります。

テキストおススメ品種はあまり発生しませんが、品種によっては大きな問題となります。

一度の摘果で適正着果量まで間引いてしまうと生理落果が発生した際、収穫量が予定よりも少なくなります。最悪収穫できなくなるかもしれません。

摘果は段階的に進めましょう。

樹上選果(樹にならしながら果実の良し悪しを見極め、摘果をすること)の意味でも段階的な摘果はメリットが大きいです。

1回目:粗摘果   不受精果や明らかに生育が劣るものを間引く。

2回目;本摘果   生育が劣るものや奇形果を間引く。

3回目:仕上げ摘果 果面の汚れがあるものを優先して間引き、適正着果量へ調整する。

といったイメージで摘果を進めるとよいでしょう。

【 摘果(1回目) 粗摘果 】※写真は5月上旬の様子

↓摘果

【 摘果(2回目) 本摘果 】※写真は5月中旬の様子

↓生育の悪い果実

↓生育の良い果実

【 摘果(3回目) 仕上げ摘果 】※写真は6月末の様子

収穫:果実の成長にあわせて

近所のおっちゃん

やっと。やっとや! これまで長かったなぁ・・・

植え付けの時はあんなに小さかった木がこんなに立派になって。

おわりに

おっちゃん。

 初めてのモモ栽培はどうだった?

近所のおっちゃん

長かったような短かったような・・・。 

でも楽しく栽培できたわ!

まさか「袋掛け」・「農薬散布」なしでここまできれいなモモが栽培できるとは思わなかったしな。

●品種「あかつき」について

モモの中生代表品種です。収穫時期は7月上旬~8月上旬。

「食味は最高クラス」・「1本でなり豊産性」・「袋掛けしなくてもよい」と優等生品種です。

●品種「はなよめ」について

6月中旬~7月上旬に収穫できる極早生品種です。

少し小ぶりな品種ですが「1本でなる」・「袋掛けしなくてもよい」と栽培しやすいことが特徴です。

●鉢植え栽培について

モモは過湿に特に弱いため、地植えの場合水はけの悪い不適地では上手く生育しません。

土づくりも必要で継続して土壌改良を行うことが望ましいです。

●雨よけ栽培

雨よけしないとモモ栽培できないわけではありませんが、軒下やベランダなどで栽培できると管理が楽になります。

確実に無農薬で収穫できるわけではありません。

病害虫被害が発生した場合は必要に応じて薬剤散布を行う必要があります。

近所のおっちゃん

「栽培開始前の確認事項」でチェックしたのはこのためか。

ポイントを押さえればお家でもモモ栽培はしっかり楽しめるけれど、

逆を言えば、ポイントを押さえないと栽培を楽しみにくいってことでもあるからね。

今回は植え付け~初収穫までを紹介したけれどモモ栽培は始まったばかり!

これからもしっかり管理していこうね。 おっちゃん!

近所のおっちゃん

せやな!  これからもよろしく頼むわ!

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