鉢植えブドウ栽培 栽培ガイド

yakumokaju
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リング仕立てについて
ブドウの鉢植え栽培では、あんどん仕立てに仕立てていくことがほとんどです。
というよりも、あんどん仕立て以外の情報がほとんどありません。

あんどん仕立ては素晴らしい仕立て方ですが、木の骨格部分が長いため、養分の浪費部分が多いことがネックでした。

葉っぱの無い、木の骨格部分も養分を消費します。
土の量が限られる鉢植え栽培では、木の骨格部分をコンパクトにまとめることが収穫量確保に重要です。
そこで、やくも果樹研究所で試験を重ね、改良したのが、↓↓の骨格です。

あんどん仕立てでは、支柱上部でリング状に枝を這わせていきますが、リング部分を最短距離で設置することで、骨格の無駄をカット。
養分の生産効率を最大限活かすことを可能としました。
この仕立て方の呼称を調べても確認できなかったため、リング仕立てと呼ぶことにしました。




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リング仕立ての仕立て方
リング仕立ての仕立て方はとてもシンプルです。
植え付け1年目は、リング状に骨格を誘引するだけです。
骨格がとてもコンパクトなため、植え付け1年目に木の骨格が完成します。



植え付け1年目は↑みたいに枝をリング状にするだけ!
これにて木の骨格育成完了です!
リング骨格の誘引にはリング支柱を使うのがお手軽です。
骨格完成後は、リング骨格から発生した枝を、オベリスク支柱を使って真上に誘引していきます。





オベリスク支柱の頂点まで枝が伸びたら、摘芯を行い、樹形の乱れを抑えます。
副梢も1~2枚残しで都度、切除しておきましょう。




リング仕立ての枝管理はこれだけです。
枝を素直に真上に伸ばしていけるので、枝管理があんどん仕立てよりも簡単です。
